私が温泉ジャーナリストとして記事の執筆を始めて5年以上、これまで50を超える宿(旅館・ホテルなど)の魅力をお伝えしてきました。
主に新聞紙上の記事広告の体裁で数々の宿を紹介してきましたが、同じ宿でも原稿を変えたり、掲載する写真を変えたり、こまめに様々な施策を打ち、よりレスポンス(反響)の良い「売れる」宿広告を作ってきたと自負しております。
今回はこのノウハウの一部をご紹介します。
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「売れる」宿広告の秘訣は、圧倒的クオリティ
「クオリティの高い原稿を作る」当たり前の話しだとは思います。
けれど、なかなか個々のお宿さんでは「売れる」クオリティまで高められないのが現実です。
その理由は…
- どの写真を載せれば「売れる」のかが分からない。
- 宿のこだわりが強すぎて「宿のこだわり⇔読者の欲すること」が乖離している。
- 言いたいことが多くて、ポイントを絞り切れていない。
- 制作費が限られていて、クオリティの高い記事が書けるライターを付けてもらえない。
などなど…様々な課題があって、宿の魅力が肌感としてリアルに紙面から伝わって来ないようです。
ではどのようにクオリティを高めることが出来るのか、一つ一つ紐解いていきましょう。
課題①どの写真を載せれば「売れる」のかが分からない。
一般的に、宿の広告は予算的にどうしても色々とクリエイティブテストを繰り返して「売れる」デザインを作り出すまでには至らず、「一発勝負」となることがほとんどです。
しかし実は宿広告において、写真1枚変えるだけでレスポンス(反響)が2倍、3倍となることは当たり前の世界です。
その結果「売れない」写真を使い続けて「あぁ、いくら新聞広告を出しても反響が無いなぁ。もう広告出稿はやめようかなぁ」となるお宿さんもきっと多いことでしょう。
お肉料理の写真一つとっても、焼いている最中のシズル感のある写真を使うだけでレスポンスは上がります。しかし残念なことに、生肉のままの写真をカメラマンに撮らせて、それで十分だと思ってしまっているお宿さんの多いこと…。
一見、キレイな料理写真が撮れたと思っても、実際にその写真が読者を刺激し「あぁ!この宿に泊まりたい!」となるかどうかは別の話しです。
本来であれば、その撮影現場に「売れる」宿広告の制作経験のあるディレクターまたはデザイナーが立ち会い「ディレクションを行う」といった手順が必要です。この「ディレクションを行う」ことが、ただ写真としてパッと見がキレイな写真となるか、「売れる」広告となるかの分かれ道にもなります。 もちろん予算がありますので、なかなか立ち会ってもらうまでは難しい…。そんな時は、ありったけの素材を集めて「ディレクターに選んでもらう」のが一番です。そこで「売れる」視点を持っているディレクターなら、きっとレスポンスが上がる写真を選んでくれることでしょう。
課題②宿のこだわりが強すぎて「宿のこだわり⇔読者の欲すること」が乖離している。
これもよくある例です。例えば下の写真をご覧ください。
あるお宿さんが、「古代ローマ風呂」と「檜風呂」の両方のお風呂を持っていたとします。その宿にしか無いお風呂を打ち出したいのはよく分かりますが、残念ながら、どちらが「売れる」かは明白ですね。
これは宿のコンセプトに関わる問題なのですが、「宿のこだわりを感じて頂くのは、実際に宿に来てからでも遅くはない」ということだけは、ぜひ知っておいて頂きたいことです。
いくら宿にこだわりがあっても、お客様が来て頂かなければ意味がありません。そして「新聞広告」などのお客様とのファーストコンタクトとなる広告媒体は「まず来て頂く」のが目的です。
実際に「宿のこだわり」が効いてくるのは1度訪れて、2度目、3度目の訪問に繋がるかどうかなので、広告であえてそこを強調しすぎなくても十分である場合が多いです。
もちろん「宿のコンセプトをいかに表現するか」はとても大事なことで、限られたスペースでどう表現するかは、制作者の腕の見せどころです。
課題③言いたいことが多くて、ポイントを絞り切れていない。
宿広告に限らず、どんな広告でもあり得ることではあります。ただしことさら宿広告においては、宿の良さがひと目で伝わらなければ「行きたい」に繋がりません。散漫な写真の入れ方、あれもこれも入れて、どれも伝わらない言葉たち…そういった広告を見るにつれ、とても残念に思います。
ただでさえ新聞は雑多な情報の集まりなので、ポイントを絞らなければ伝わりにくいです。
広告スペースにもよりますが、新聞全5段くらいのスペースであれば「伝えたいことは多くても3つ。4つ以上の要素は入れない」などと、はじめから意識して作ることが重要です。 実際にたくさんある宿の魅力のうち、「これなら売れる!」という要素を見抜いてたった1つの要素で大きな反響を呼んだ事例は数多くあります。
課題④制作費が限られていて、クオリティの高い記事が書けるライターを付けてもらえない。
実際にこの④が最も切実な問題なのではないでしょうか。
宿の広告は「その広告によって何件お客様が来るか」がとても大事であり、過去の実績によって予算が決まってしまいます。
そのため、資金が豊富な大手の系列宿やよほど人気の宿を除くと、潤沢な予算を用意して制作にコストを掛けられるケースは稀です。
課題を全て解決するオリジナル宿広告施策
これらの課題①~④を解決するために作り出したのが、制作費になかなか予算を割けられないお客様へ向けた弊社オリジナルの「売れる」宿広告施策です。
この内容は別記事で詳細を取り上げますが、制作費を頂かずに専任の温泉ジャーナリスト/旅ジャーナリストが付き、取材から広告掲載まで全てを責任を持って作り上げる画期的な広告手法です。
お問合せ頂ければ実際の制作事例も交えてご紹介できますので、ご興味がある方はお気軽にご連絡ください。
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