今回は、最近ECサイトの新たな決済手段として導入する企業が増えてきているID決済をご紹介します。
ID決済を導入してから、「新規会員の登録数が増加した」「受注件数が増加した」など企業の事例も多くありますので、ぜひこの機会に検討してみてください。

ID決済とは

ID決済とは、楽天やAmazonなどのIDに紐づいたクレジットカードで支払いをすることをいいます。IDにはカード情報のほかに名前、住所、電話番号など事前に登録している会員情報も紐づいているので、購入の際にIDを入力してしまえば、個人情報の入力の手間が省くことができます。

ちなみに、楽天の「楽天ペイ」、Amazonの「Amazon Pay」は、QRコード決済もできるので、店舗での支払いにも利用できます。ざっくり簡単に言うと、QRコード決済は「店舗」、ID決済は「オンライン」と考えたら分かりやすいかもしれません。

ID決済の現状

総務省の調査では、ネットで買い物する人の約7割がクレジットカードで支払しています(下記図)。まだまだID決済で支払いを利用している人は少ないですが、楽天会員だけでも、9,870万※人もの人が、すでにアカウントを持っています。
官民あげてキャッシュレス社会を推進していることもあり、これからQRコード決済の普及に伴い、ID決済の利用者も増加していくと考えられます 。
※2018年第2四半期楽天株式会社決算資料

インターネットで購入する際の決済方法

インターネットで購入する際の決済方法(複数回答)
出典: 平成30年版 情報通信白書 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252120.html

ID決済を導入するメリット

顧客へのメリット

①利便性

IDに紐づいた情報をそのまま利用できる。これが最大のメリットです。
新たに名前、住所、電話番号、支払情報などの入力が不要なため、商品をカゴに入れてから購入までのスピードが格段に上がります。
特に最近は、隙間時間に、スマホで購入する人も増えています。カード情報を入れるために財布を出したり、漢字、カタカナ、数字、アルファベットと文字を切り替えて入力したり、購入時のストレスが大幅に軽減されます。

②安心感

ID決済では、ECサイト上をクレジットカード情報が通過しません。物販の場合、導入企業には配送に必要な情報のみ(名前、住所、電話番号など)が渡されます。いろんなお店に個人情報を保有されるのが怖いという人でも安心してお買い物ができます。
また、購入したことのないオンラインショップでも、楽天、Amazonなどで購入するのと同じように使い慣れた流れで買い物ができるでの安心感があります。

導入企業のメリット

①新規顧客の獲得

使い慣れたIDで安心して簡単に購入できるので、普段ECモールでしか購入しないお客様も取り込むことができます。

②コンバージョン率の改善

面倒な情報入力の手間が省けることで、カートに入れた後の離脱を防ぎ、コンバージョン率の改善が期待できます。

③不正注文対策

高水準のセキュリティ対策がされており、監視による不正注文の防止や不正注文で被害にあった損失金の補償サービスなど、決済会社各社、不正注文の対策を行っています。

まとめ

メリットばかり書いてきましたが、デメリットは、一般的な決済代行サービスよりも若干決済手数料が高いことぐらいだと思います。
販売商品にあったID決済を選び、ECサイトの売上げアップ、購入しやすいECサイト構築のために一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

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