5Gへの移行でITが日常生活全般をリードする時代がいよいよ近づいています。日常が変われば広告も変わる!?というわけで、今回は「○○リアリティ(=○○現実)」の基礎を解説します!
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代表は『ポケモンGO』!「AR」って?
ARとは、「Augmented Reality」の略称で、“拡張現実”と言われます。現実世界をちょっと足したり、変更したり、というイメージ。世界的ヒットの『ポケモンGO』は、現実のカメラ映像の中にキャラクターが登場しますが、あれがARです。
中高生を中心に大ブームとなった写真アプリ「SNOW(スノー)」も顔認識機能とAR。スターバックスでは、商品を購入すると限定ARスタンプがもらえるというO2Oマーケティングもありました。
ARの広告例としては、サッポロビールが2020年1月に、黒ラベルのマークを読み込むと著名人のメッセージが出てくるというプロモーション実験をしています。
家具ショップ「IKEA(イケア)」のアプリでは撮影した空間にバーチャルで家具を置くことができますが、AR広告も、今の生活からどう変わるか、そんなイメージを打ち出せると有効かもしれません。
ARと真逆!? VRとは?
VRは、ご存知の方も多い「Virtual Reality」(バーチャルリアリティ)の略。視界の360度すべてが“仮想現実”です。Google Earth(グーグルアース)のVRは、2017年にストリートビュー機能が追加され、ついに世界の街を歩ける体験ができるようになりました。
そんなVRの広告は、当然ながらVR内に出てくる形になります。
Immersv社によるFox SportsのVRトレーラー
(360度動画としても見られます)
adverty社によるコカ・コーラ広告例
(ゲーム内に広告を表示!)
360度の立体映像を活かして迫力をアピールしたり、コンテンツそのものに楽しく登場させられると効果がありそうですね。
ミックスするとMR!?
MRとは「Mixed Reality」=“複合現実”の略称です。バーチャル世界の中に現実世界を再構築するという概念で、ARとVRを内包しているとも言えます。
マイクロソフトの「HoloLens」はこのMRを搭載。医療、製造、教育など様々な活用が考えられています。
将来的には日常化しそうなXR
これらの「〇〇リアリティ」を総称して、最近は「XR」と言われています。(Xは、「A」「V」「M」などいろいろな文字が入るという意味)5Gへの移行と、さらにやむを得ない状況にせよ、リモートワークが普及したと言える今、XRの急速な発展も充分に考えられます。「今よりちょっといい未来」を提示するのが広告の役割だとするなら、XRとの相性もいいはず。これまでよりもさらに柔軟な発想で、良質な広告を生み出したいですね。
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