コロナ禍において外出自粛や在宅勤務が進む中、ラジオの需要が高まってきています。
ラジオ放送のインターネット配信サービス「radiko(ラジコ)」の運営会社は、4月のRadikoの聴取者数が2月に比べ20%以上増加したと明らかにしています。近年ではRadikoを使ってパソコンやスマホでラジオを聴く事が一般的になりつつありましたが、在宅勤務などで巣ごもりの時間が長くなったことでラジオを聴く人も増えているのかもしれません。そこで今回は、改めてラジオについてご紹介したいと思います。

FM放送とAM放送について

radikoは、電波ではなくインターネットを介してラジオを聴く事ができるサービスですが、通常ラジオは電波を利用しています。皆さんご存知のFM放送とAM放送はそれぞれ使っている電波が異なります。

FM放送

「超短波」という短い波長の電波を利用しており、ノイズが入りにくく、良質な音を伝える事ができます。そのため、音楽番組等、音楽を中心とした放送が多いことが特徴の一つです。一方で、ビルなどの障害物に遮られやすく、遠くまで信号を飛ばすことができないという弱点もあります。

AM放送

「中波」という長い波長の電波を利用して、広いエリアへ信号を送ることができるため、遠くまで情報を伝えることが可能です。一方、家電製品や関係のない電波の影響を受けやすいためノイズが入りやすいという弱点があります。
このほか、国内では2局だけの、国際放送や国内の広域放送に使われる「短波放送」やFMの周波数を使って地域の情報を流す「コミュニティ放送」などもあります。

ラジオの特性

ラジオの強みは「ながら聴き」ができる点で、運転中・勉強中など作業をしながら音楽・情報・パーソナリティの会話などを楽しむことができます。また、災害時などの情報源としても大きな役割を担っており、テレビのニュース映像では、インパクトのある映像を使われることが多く、繰り返し流れる凄惨な映像に心を痛める方もいる中で、ラジオは音声で情報のみを正確にリスナーに届けることが可能です。

ラジオ広告

テレビで提供に付く場合、基本的に番組全体に提供に付く形になりますが、ラジオの場合、番組だけではなく、番組内のコーナーや天気予報・交通情報・時報などにも提供に付くことができ、テレビよりも比較的安価での実施が可能です。特に時報の提供では提供企業のCMが流れ、「■■の▲▲が○時をお知らせします」の後に効果音(ピッ、ピッ、ピー)が入り時間を知らせるため、企業名や商品名が印象に残りやすくなります。
※局により仕様が異なる場合があります

ラジオ広告では、音声だけということもあり短期的には成果が出にくい点がデメリットに感じられますが、長期で続けることでリスナーにも刷り込まれていくため、1度出稿を始めると長く出稿を続ける企業が多いのもラジオ広告の特徴です。
スポットの場合でもテレビよりも低価格で出稿することができ、ある程度の出稿額があれば無料・もしくは安価で局が簡易なCMを制作してくれる場合も多く、今までにラジオ広告をしたことがない企業でも実施のハードルは低く感じられるかと思います。

また、ラジオショッピングでは、原稿は事前に準備しているもののパーソナリティの掛け合いの中で話が広がっていくことも多く、実際に商品をその場で(もしくは事前に)使用したり試食して感想を伝えてくれる場合も多いため、リスナーがよりリアルな感想として受け取ることができるのもラジオショッピングの特徴です。

まとめ

ラジオを聴く層は幅広く、若者のラジオ離れも囁かれていますが、Radikoの登場により若者の間でもラジオが以前より身近になっている事は間違いありません。また、コロナウイルス流行により生活様式や働き方が変化してきているこの機会に、ラジオ広告を検討してみてはいかがでしょうか。

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