サブスクとは、「サブスクリプション」の略。お金を払って一定期間サービスを利用すること、そして、そのような方式のビジネスモデルを指します。身近なところでは、音楽サービスの「Spotify(スポティファイ)」や動画サービスの「Amazonプライム・ビデオ」などが有名です。近年さまざまな分野でサービスの導入が進み、定着しつつある「サブスクリプション」について、今回は簡単におさらいします。

定期の支払いは昔からある!けれど…

英語の「subscription」は、定期購入、加入などの意味があり、もとは新聞や雑誌の定期購読などを指していました。つまり、かなり前から存在しているものです。しかし、近年注目されるビジネスモデルとしてのサブスクリプションは、これよりも狭義になっています。

定額課金とも少し違う

よく言われるのは、買い切り型(プロダクト販売モデル)の反対がサブスクリプションである、ということです。買い切り型は継続的な支払いがなく、購入して所有が完結する点で反対であると言えます。では、スマートフォンの通信料や、駐車場の月極などの「定額課金」はどうでしょうか。一見サブスクリプションと見られがちですが、違う、という見方が一般的です。

サブスクリプションの特長

サブスクリプションの重点は、ユーザーのニーズ対応にあります。状況に応じて「選べる」こと、「新しいもの」「より良いもの」を体験できることがポイントです。何かを所有したり固定することで起こる制限や不便さから解放し、快適性を提供します。事業者はユーザーと絶えず繋がっていて、利用データを活用し、内容をアップデートしてサービスを「変化」させていく点が、サブスクリプションの大きな特長です。

メリットとデメリット、成功の鍵は継続!

当然のことながら、いいことづくめのビジネスモデルというわけではありません。事業者とユーザーの主なメリット、デメリットを見ていきましょう。

《事業者》

◎メリット:継続利益が見込める/顧客データを管理しやすい/新規ユーザーを獲得しやすい

●デメリット:新たなノウハウが必要/初期は利益が得られない

《利用者》

◎メリット:使い始めのハードルが低い/多く使うと割安になる/所有の負担がない/管理がラク

●デメリット:不要なサービスが含まれることがある/使わなくても支払いが発生する/解約すると手元に残らない

サブスクリプション成功の鍵は「継続」です。ニーズの変化を的確に捉えてサービスを改善し、ユーザーとの安定した関係性を築いていくことが重要になります。

さまざまな分野に広がるサービス

冒頭に挙げた音楽・動画のサービスや、Microsoft 365のクラウドサービスなど、デジタルと相性の良いサブスクリプションですが、意外な分野にも広がっていて目が離せません。以下にピックアップしてご紹介します。

食品/Oisix(オイシックス) https://www.oisix.com/
家具/CLAS(クラス) https://clas.style/
ブランドバッグ/Laxus(ラクサス) https://laxus.co/
自動車/KINTO ※トヨタ自動車 https://kinto-jp.com/
住宅/ADDress https://address.love/


まとめ

いかがでしたか? 多様化する価値観、ライフスタイルの中で、サブスクリプションの発展は自然な流れと言えます。そして、サービス向上と顧客満足度の大切さはいつの時代も変わりません。常に最善のサービスを提供していきたいですね。