テレビでよく耳にする「視聴率」ですが、みなさんは、そもそも視聴率とは何か、どうやって調査しているのか、ご存知ですか?
今回は視聴率について詳しくお話ししていきます。

テレビの視聴率とは?

視聴率は、テレビ番組やCMが「どれくらいの世帯や人々に見られているのか」という視聴量の大きさを示す尺度のことを言います。
テレビ番組そのものの価値や、質的評価を直接的に示すものではありません。
視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」があります。

世帯視聴率(分母は世帯の数)

テレビ所有世帯の内、何世帯でテレビをつけていたかを示す割合

一般的に使われる視聴率はこれをさします。番組平均視聴率は視聴率の最小単位である毎分視聴率の合計を放送分数で割ったものです。

個人視聴率(分母は世帯内の人間の数)

誰がどのくらいテレビを視聴したかを示す割合

視聴者を性別、年齢別、職業別などに分けて、どれくらい見られていたかを知りたい時に利用します。

視聴率三冠王とは?

三冠王は、視聴率を3つの時間帯で区切って集計し、ある期間において1局が、3つの時間帯の平均視聴率のトップを取ることをいいます。

  1. 全日 6時~24時
  2. プライム 19時~23時
  3. ゴールデン 19時~22時

視聴率調査方法は?

視聴率の調査方法は、大きく分けて3種類ありますが、どの調査方法を使って視聴率を出しているかは、地域によって異なります。

①関東、関西、名古屋、福岡地区

PM(ピープルメーター)による視聴率調査を行っており、世帯視聴率と個人視聴率を同時に測定調査しています。※福岡地区は2019年4月より

◎ピープルメーター(PM)システムによる調査

 ピープルメーターとは、視聴率調査会社が、個人視聴率調査に使用する測定機のことで、「PM」と略されることが多いです。調査協力を受けた個人宅に設置され、家庭内の最大8台までのテレビの視聴状況を測定します。テレビを視聴するたびに測定機付きのリモコンボタンを押して個人データを入力することで、家族の誰が、いつ、どの番組(放送局)を視聴したかを記録することができます。これにより、ひとつの調査で世帯視聴率と個人視聴率が集計され、同時にテレビ稼働率も記録することができます。

②関東、関西、名古屋、福岡地区を除く民放3局以上エリア

世帯視聴率を視聴率測定機(オンラインメータ)で、さらに個人視聴率を日記式アンケートで調査しています。

◎オンラインメータシステムによる調査 

オンラインメーターとは、機械式世帯視聴率調査の調査システムです。調査対象世帯に視聴率を測定する機器と測定データの蓄積および通信を行う機器を設置しデータ通信回線(インターネット回線または電話回線)を通じて、自動でデータを収集・集計し、翌朝には視聴率がわかる仕組みになっています。ピープルメータのように、手動でテレビの視聴を測定するのではなく、自動でデータを集計するところが大きな違いです。 

◎日記式アンケートによる調査 

日記式アンケートによる調査 調査員によって調査票が届けられ、対象者はテレビの視聴情報を記入します。調査票には5分刻みの記入欄があり、対象者はテレビごとに、個人単位でテレビを見た時間を1週間毎日記入してもらいます。記入されたデータは後ほど調査員が回収し、1週間分まとめてデータセンターで集計します。 視聴率調査の対象となる世帯は、統計学の理論に基づいてランダムに選ばれています。また、調査結果が対象世帯の視聴態度により影響されないように、地区により2年~3年の周期で全ての世帯が入れ替わるようにローテーションされています。 

③民放2局以下のエリア

日記式アンケートによる調査のみになります。

まとめ

・視聴率には「世帯視聴率」と「個人視聴率」がある

・調査方法は「ピープルメーター(PM)」「オンラインメーター」「日記式アンケート」の3種類

ピープルメーターを導入する事で世帯視聴率測定と同一世帯内での個人視聴率の測定、および毎日の提供が可能となりより深い分析が出来るようになります。

【最新の記事はこちら】