「手軽に新しいビジュアルを作って試してみたい」
「広告宣伝費が削減されてしまいクリエイティブにあまり費用がかけられない…」
そんな時は「写真素材」を活用しましょう。工夫次第では撮影顔負けの効果を得ることができます。
写真素材を活用しよう
広告やデザインに欠かせない写真。撮影するとなると各スタッフ(カメラマン、スタイリストなど)やモデル、衣装や小物の購入、移動手段などの準備が必要となり、多くの費用と時間が必要となります。
対して、写真素材はプロやセミプロが撮影した写真をオンライン上で閲覧し、購入することができます。あらかじめ登録された素材をダウンロードするだけですぐに使用が可能、さらに費用は1枚数百円から。便利でリーズナブルなサービスです。
写真素材の特徴と選び方
便利な写真素材ですが、下記の表でわかるように、バリエーションとオリジナリティについては撮影に劣る面もあります。
そのため「選べる写真が少なく思い通りのイメージにならなかった」「見たことのあるようなオリジナリティに欠けるものになってしまった」ということも起こり得ます。そうならないために押さえるポイントは大まかに2点あります。
●計画の時点で出来ること・出来ないことを整理する
計画している広告やデザインが写真素材のみで実現可能なものであるか検討します。特定のシチュエーションや衣装、撮影方法など求める要素が増えると、写真素材では実現不可能なったり、破綻したビジュアルになったりしてしまいます。
●目的に合った素材を選び取る
広告やデザインの目的やねらいから、適切な写真を選びます。「可愛い赤ちゃん」と一口に言っても以下の2つの写真では印象が全く異なります。
左の写真はドラマチック、高級感、美、冬…などを感じさせます。
右の写真はカジュアル、楽しい、ひょうきん、記念日…などを感じさせるのではないでしょうか。
実制作での選び方
前項の選び方を踏まえ、実制作では素材写真をどのように選んでいくのかご紹介します。
洗顔フォームのチラシのラフから、以下のことを考慮して選ぶ必要があると考えられます。
- 笑顔の女性モデル…50代以上をターゲットとしているので、モデルの年齢もそれに準じる(やや若めの30代〜40代を使うことが多い)。洗顔フォームなので洗顔後のようなスッピン肌を見せる。「シミ・ハリ・にパッと!」というキャッチコピーなので晴れやかな表情で、透明感がありながらもハリと輝きを感じる肌であること。正面か、紙面内側を向いたカットであること。
- うるおいシズル背景…水の波紋、水しぶきなどを検討する。清潔感のある明るい写真を選ぶ。ブランドカラーや商品パッケージの色との相性なども考慮し、水色にこだわらず選定する。
- 3つの成分イメージ…成分として清潔さが感じられるもの。女性が好感を持つ綺麗な写真であること。明度や背景などを合わせて、まとまりを感じさせる。
このほか、目を閉じているかどうか、水しぶきの細かなニュアンス、オレンジは切ったものが良いか…など、あらゆる点を細かくチェックして最適な写真を選びます。
まとめ
手軽で便利な写真素材。細かく慎重に選び、最大限に活用してよりよい広告やデザインづくりを目指しましょう!
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