「あの会社の商品はテレビに取り上げられていていいな…。」、「自分たちのサービスはちっとも紹介されない!」、「頑張っていたらいつかテレビにひっぱりだこだよね!」…といった、取材されるのは運やタイミングや日々の努力次第だと思っていませんか?

その考えは確かに間違ってはいません。日々努力し、着実に人気を伸ばして口コミが広がれば、おのずとメディアで働く人の耳にも情報がはいり、後々取材されて翌日は問い合わせが殺到!…という夢のようなことが起きる確率はあがります。

ですが、日々色々な出来事があり、SNSなどのツールでリアルタイムでの情報が気軽に飛び交う昨今で、運に身を任せるだけでは中々思うように取り上げてもらえないのもまた事実。

そんな時代において取材を積極的に行ってもらうには、実は、各メディアに知ってもらう「ある行動」がカギを握ります。

プレスリリースはメディアへの自己PR

各メディアに知ってもらう方法の一つとして、「プレスリリースの配信」があります。

プレスリリースの配信とは、貴社のサービスや店舗の旬な情報を紹介するPR原稿を作成し、各メディアの報道担当者に向けて配信し、情報提供する方法です。

例えば、あなたが会社を経営していたとして、「そろそろ良い人がいれば採用したいな」とぼんやり考え始めたとします。そのタイミングで、自身の強みを簡潔に分かりやすくまとめ、採用されたい思いを書面から感じさせるような魅力的な履歴書を能動的に送ってきた人材がいたとしたら、恐らくちょっと興味を持つと思います。

プレスリリースがメディアに与える効果も同様で、あなたがPRしたいサービス内容を簡潔かつ分かりやすく魅力的にまとめたプレスリリースを作成しメディアに送り、報道担当者が「そろそろ何か新しい情報やもっと旬な情報を仕入れて紹介したい」と思ったタイミングと上手くマッチすれば、報道関係者は興味を持ってくれて、取材を依頼してくる確率が上昇するのです。

プレスリリースのメリットとは?

プレスリリースの配信は、こんなメリットがあります。

1:メディアの媒体力を借りて認知度アップ

一度に多くの人が情報を受け取るテレビ、紙媒体といったマスメディアや、訪問者数の多い大手ウェブサイトに取り上げられることによって、そのメディアの発信力を使って一気に商品やサービスの情報を伝達することが出来ます。

2:紹介記事・取材で信頼度アップ

テレビの取材や紙媒体・WEB媒体の記事で商品やサービスを取り上げられることで、メディアが客観的に注目し取り上げた情報として見る人は認識するため、信頼度をアップできます。

3:費用を抑えて大きな反響を得られる可能性も!

テレビや紙媒体、大手ウェブメディアに広告出稿することで露出しようとすると、これらの媒体は見ている人が多い分、出稿費用はどうしてもかかってしまいます。

その点、もしプレスリリースでメディアへとりあげられた場合、かかってくるコストはプレスリリースの作成と発信負担のみとなり、安価で一気に広まる可能性があります。

プレスリリースは良いことばかりとは限らない!?こんなデメリットも。

さて、こんな良いことずくめに見えるプレスリリースですが、実はこんなデメリットがあります。

1:取り上げてもらえるかが分からない

各メディアには毎日膨大な数の情報がよせられています。大手の媒体であればあるほどプレスリリースも沢山届きます。その中で取り扱われる情報はごく一部で、どの情報を取り上げるかは報道担当者の判断に委ねられますので、ニュースとして取り上げられることを約束してもらえるわけではないのです。

そのため、会社や店舗にとって鮮度の高い情報(例:新商品の発売や新サービスの開始)や旬な情報を、決まった時期に世の中へしっかり発表したい場合は、プレスリリースだけではなく広告も出稿したほうが無難です。

2:紹介の仕方をコントロールできない

プレスリリースを採用してもらえることになっても、その内容をどう報道するのかは報道担当者に委ねられます。担当者はプレスリリースの原稿を「自分達のメディアに関心を持って見に来ている人」へ向けて編集し取り上げるため、編集次第では、意図している部分をうまく伝えてもらえない、事実からずれた内容を紹介されてしまう可能性が0ではありません。ある程度自分達でPR内容をコントロールしたい場合は、広告出稿に切り替えたほうが確実です。

やっぱりプレスリリースを試したい!そんな時に、メディアへ届ける方法とは?

ここまで、プレスリリースのメリット・デメリットを紹介しましたが、実際にプレスリリースを行う際の手順を紹介します。

1:発信する内容を決める

メディア側は求めている情報のポイントは、
「鮮度(新情報や旬な情報かどうか)」
「インパクト(メディアを見ている人にとって驚きやユニークさのある内容か)」
「共感性(人に共有したくなるような内容か)」
のいずれか、または全てに当てはまるかが重要となります。

自分達が発信したい内容が該当しているかどうかを検証し、プレスリリースの原稿内容を決めます。

2:プレスリリースの原稿を作成

紹介したいニュース原稿はA4用紙1枚~3枚に情報をまとめ、それ以上に補足が必要な場合は資料として添付します。

タイトルなるべく短い見出しで、端的にまとめながら、強いキーワードを入れる。
 
30文字程度のなるべく短く端的に、かつ、先ほどのポイントのどれかに当てはまるようなニュース性のあるキーワードを盛り込み、目をひくタイトルにします。
 いきなり短く集約するのが難しい場合も、せめてサブタイトルとあわせて50~60文字位でまとまるように作成しましょう。
画像掲載 一目ぼれしてもらえるように、1枚目にイメージさせる画像を目立つように載せる

どんな商品やサービスなのか、視覚的に一目で伝わるように大きさ、内容ともに目立つ画像を1枚目の上半分に掲載します。
本文5W1Hを意識してアピールしたい情報を紹介。

誰が(企業名、店舗名)、いつ(When)、何を(What)、どこで(Where)、どのように(How)、どんな目的で(Why)、今回のニュースを発表するのか300文字程度でまとめます。
概要本文に収まらなかった基本概要をなるべくコンパクトにまとめる

ニュースを補足する役割として、企業情報や製品情報、サービス情報など概要部分を紹介することで、発信する背景をより報道機関に分かりやすくします。
問合せプレスリリースへ質問があった場合の担当者の連絡先を記載

取材希望や報道する際の疑問点の解消のために担当者への連絡を希望するケースがあります。その際の連絡先を記載します。

3:作成したプレスリリースを、媒体社へ郵送、問い合わせ先フォームやメールアドレス宛に送信、記者クラブや報道機関へ持参

状況提供したい機関を調べて、その機関が希望する内容に沿って提出します。

一見シンプルに見えますが、原稿制作や配信先の手配を中々自力で行うには大変…という方には、プレスリリース代行会社への依頼がおすすめです。

プレスリリース代行会社に依頼するメリット

コストはかかりますが、依頼することでのメリットは沢山あります。

  • 原稿制作のノウハウあり、実績が豊富なので目に留まりやすい内容に発信したいニュースを落とし込んでくれる。
  • 代行企業によっては配信先のメディアのうち、強い関係値を築いているメディアを保有しているケースが多い為、やみくもに報道機関へ提出するよりも取り上げてもらえる確度が上がるケースがある。

色々な代行会社へ問い合わせ、自分の希望に合う代行会社へ依頼するのも1つの手でしょう。

まとめ

メリット・デメリットどちらの面もあるプレスリリースですが、うまく活用していくことで、効率よくPRが出来る近道になるかもしれません。自分達のサービスの発展に積極的にとりいれてみるのはいかがでしょうか。