昨今の情勢から様々な「おうち○○」という言葉が登場しているように、自宅で過ごす時間が増えました。そんな中でアニメや映画といったエンタメコンテンツに触れる機会が多くなった方も多いはず。私もその内の一人で、某定額制動画配信サービスで、見たことのなかった映画や話題のアニメなど様々な作品を漁っています。
そんなエンタメコンテンツですが、街中を探してみると、至る所でコラボ商品やタイアップキャンペーンを見つける事が出来ると思います。今回はそのエンタメコンテンツタイアップ広告についてクローズアップしていきます。
Index
エンタメコンテンツタイアップ広告とは
そもそもエンタメコンテンツタイアップ広告とは何か、という話から始まりますが、簡単に言うと、アニメや映画などの作品の話題性や人気に乗じて、商品やサービスの購入を促す事やブランディングを目的とした広告手法です。
直近で言えば、国内歴代興行収入第1位の記録も塗り替え、爆発的流行となった「鬼滅の刃」ですが、タイアップで露出していない日がないほど、ありとあらゆる場所で見かけました。
コラボすれば必ず売れると言っていいほどの驚異的な効果を見せた作品で、老若男女問わず作品のファンがいるというコラボのしやすさも含めて、タイアップ依頼が集中したのではないか、と推測します。
実際、普段気に留めない商品などでも自分の好きな作品とコラボしていたりすると、意図せず目に留めたりしてしまうものです。
タイアップ広告のメリット
一言にタイアップと言っても、もちろんメリットがあればデメリットもあります。
【メリット①】ブランド力・販売力の向上
一時的に商品の販売を強化したい、会社の知名度を上げたい、そんな時にタイアップ広告は非常に有効です。人気や話題性が大きい作品であればあるほど、その効果は期待できます。前述した通り、これまで購入に至っていなかった消費者に商品を手に取ってもらえる確率が一段と上がるのです。
【メリット②】 新規顧客層の取り入れ
エンタメコンテンツは、それぞれファン層が異なってきます。「サザエさん」や「ドラえもん」のような、世代問わず圧倒的な知名度のある作品は例外として、例えばAの作品は男性ファンの方が多い、Bの作品は40代女性からの支持が高い等、それぞれの特徴が見受けられます。逆にそこを活かして、新しく取り入れたい顧客層を狙い撃ちすることが可能となります。
【メリット③】マイナスイメージに繋がるリスクが低い
広告塔としてタレントを使う事も多くあると思います。アニメなどとのコラボと近しい効果が出る事も考えられますが、実在の人物を起用するという事は様々なリスクも付き物です。もっとも危惧されることとしてはスキャンダルです。起きてしまえば、最悪、イメージタレント等として起用している企業へ飛び火する可能性も考えられます。また、その他にはタレント本人が死亡してしまったりと、様々なリスクが考えられます。
アニメなどであれば、上記のような心配はなく、安心して広告展開することができます。
タイアップ広告のデメリット
【デメリット➀】コストがかかる
作品によってピンキリではありますが、人気のものになればなるほど、その分タイアップ費用は高額になっていきます。これに加え、オリジナルでイラスト描きおろし等を希望するとなると、さらに別途費用が必要なものとなります。
【デメリット②】マンネリ化
これは広告に限ったことではありませんが、マンネリ化は避けられません。初めは効果抜群だったとしても、実施から右肩下がりになっていくことでしょう。同じ内容を続けていれば飽きがくることは当然です。その対策として、タイアップ広告をする際には、第一弾・第二弾…というように内容を変えた上で複数回行う事をオススメしております。
タイアップ事例(○○×鬼滅の刃)
2020年は圧倒的に「鬼滅の刃」とのコラボ企画を見かける機会が多かったように思います。その中でもいくつか事例をご紹介させていただきます。
①くら寿司×鬼滅の刃
びっくらポン(5皿食べる毎に抽選し、当たりが出れば景品ゲットできるシステム)の景品がコラボグッズになったり、コラボメニューを販売等キャンペーンを実施。
結果、コロナ禍で落ち込んでいた既存店の売上が、7か月ぶりに100%超、キャンペーン初日に過去最高売上高を記録するなど、大成功を収めました。
②ダイドードリンコ×鬼滅の刃
28種類のオリジナルデザイン缶コーヒーを発売。コラボ期間は1ヶ月の販売本数が通常と比べ、1.5倍に伸びました。自動販売機での販売数量は前年比2割増、コンビニ等の小売店での販売数量は前年比2.3倍まで伸びました。
③ロッテ(ビックリマンチョコ) ×鬼滅の刃
鬼滅の刃マンチョコと題し、全24種のシールを封入した商品を数量限定で販売。完売続出でシールの転売が横行し、取り沙汰されるほどになりました。
④JR九州×鬼滅の刃
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開に伴い、特別運行されるSLの乗車券は発売開始から1秒で売り切れるなど、驚くべき反応を見せました。
まとめ
今回はエンタメコンテンツタイアップ広告についてご紹介させて頂きましたが、業種・商材問わず様々な目的に活用することができるユーティリティープレイヤーです。作品のストーリーやキャラクターと親和性が高いほど効果が期待できますが、オススメの作品、展開方法、など各企業様に合ったご提案をさせて頂くこともできます。
ここだけの話、ネクストブレイク(※しそうな)作品のご紹介も出来ますので、流行を先取りしませんか???
まずは相場感を知りたい等でも構いませんので、お気軽にご相談くださいませ。