コロナ禍において、テレワークが増えて、旅行や外出も少なくなっており、在宅率が上がっているという人々の生活が変化している環境の中で、動画配信サービスへのニーズが高まり、大きく躍進しております。

では、テレビはどうなのでしょうか。

今回は、テレビメディアでの通販インフォマーシャルにおいて、衛星放送メディア(BS・CS)を中心に、最近の傾向についてお話しさせていただきます。

BS・CS局の視聴可能世帯数及び視聴者プロフィール

現在のBSデジタル放送の視聴可能世帯数は、約4,512万世帯で世帯普及率77.1%と毎年微増しているという状況で、成熟期に入っていると言えます。
視聴者プロフィールとしては、男女含め50歳以上が全体の65.2%を締め、40代以上を含めると78.2%に達しています。

CS(BS有料放送含む)も同様な傾向の視聴者プロフィールで、50歳以上の69.9%を締め、35歳以上となると86.6%に達します。
視聴可能世帯数としては、CSは有料放送のため、約1,352万世帯で世帯普及率は25.3%となります。

つまり、BS・CSは若年層の比率が高い動画配信サービスでは、リーチしきれない中高年~シニア層へリーチできるメディアとして、まだまだ絶大なパワーを持っているメディアと言えます。

※上記データ出典
 ■2019年6月/12月平均RDD方式による電話調査 ビデオリサーチ/BS民法6社調べ
 ■BSプロフィール調査(2019年4月度)
 ■機械式ペイテレビ接触率共同調査(2020年8月2週目)
 ■CS/BSペイテレビメディアデータブック2020-2021より

通販インフォマーシャルの最近の傾向

コロナ禍でも通販業界は好調で、去年の11月12月くらいから特に出稿量が全体的に増えており、かなり広告枠が混み合っている状況となっています。目立つところでは、一部育毛剤系スポンサーの大量購入、大手雑貨等を扱うスポンサーの出稿増、また、携帯電話会社の29分インフォマーシャル拡大があり、さらに各レギュラースポンサーが少しずつ出稿増となっていることと新規参入企業も多いことにより、テレビ通販インフォマーシャルは非常に盛況な状況となっております。

混み合っていることで、一部、スポンサーの発注に対して、枠数が足りなくて価格が高騰してきている局も出てきているほどです。また、インターネット広告を主戦場として展開して売り上げ100億を越える急成長企業もテレビインフォマーシャル出稿に進出するなど、ネットで成功した通販企業のさらなる成長にも不可欠なメディアとなっています。

出稿が増えている商品ジャンルで言うと、育毛剤、健康食品(健康・アイサプリ・美容系サプリ・ダイエット等)、雑貨は商品によって出稿に波があり、化粧品は横ばいという状況です。コロナ禍ならではという商品で言うと、空気清浄機や感染症保険等が一部企業で多く出稿されています。

尺としては、29分テレショップ枠はかなり混み合っており、次いで120秒スポットCM枠も混み合っている状況となっております。
その他尺では、300秒・90秒・60秒というところが商品によって使い分けで多く出稿されています。

BS・CS局のおすすめ番組

最後にBS・CSでの通販インフォマーシャルでレスポンスが良いとされているおすすめ番組をお伝えいただきます。

BSでは、昔からの通販の定番番組として、韓国ドラマ(アジアドラマ)、国内2時間サスペンスドラマ、時代劇ドラマ等がやはり安定しており、CSに関しても同様で、韓国ドラマ専門チャンネルや、国内・アジア・欧米系などのドラマ枠を編成しているチャンネルが、レスポンスが出やすい傾向となっています。

また、子育てママターゲットでのアニメ専門チャンネルや、男性向けのスポーツ・経済・ニュース・囲碁将棋・パチンコ・麻雀等々、様々なコンテンツに特化したチャンネルもあり、商品属性にマッチする視聴者が多いチャンネルを選択することも可能です。

まとめ

  • テレビは動画配信サービスではリーチしきれない中高年~シニア層へリーチできる
  • テレビ通販インフォマーシャルの出稿は非常に盛況
  • 売れている商品ジャンルは、育毛剤、健康食品
  • 出稿の多い尺は、29分、120秒が中心

テレビは新規獲得に欠かせないメディアとしてまだまだ大きなパワーを持っています。ネット展開のみで頭打ちになっている、中高年~シニア層向け通販商材で広告展開したい等ございましたら、是非テレビ広告出稿を検討してみてはいかがでしょうか。

ご相談お待ちしております。