計測ツールの数値は社内の共通認識に欠かすことが出来ないものです。ただ、どのツールを利用すべきかで議論になることはないでしょうか?議論の多くはWEB広告の広告効果を計測をしている場合です。計測ツールとして“googleアナリティクス”と“アドエビス” でどちらが良いかと議論になりますが、2つのサービスは計測の仕方がまず違います。
“googleアナリティクス”はダイレクト計測で“アドエビス”はリダイレクト計測とダイレクト計測の複合型です。
(※アドエビスも最近では ダイレクト計測を推奨してきております。)
リダイレクト計測とダイレクト計測の違いについて解説していきます。
Index
ダイレクト計測とリダイレクト計測の違いとは?
まずはそれぞれの計測方法について解説します。
ダイレクト計測とは?
ダイレクト計測とは遷移先のページ内の計測タグで読込みが起こった時に初めてイベント(クリック)として認識する方法です。なので、計測タグをWEBサイト上に埋めることが必須となります。googleのサービス(アナリティクスやAdWords)の計測方法もこの方式が採用されております。広告計測を行う際はあらかじめパラメータを振ったURLが必要になります。
ダイレクト計測のメリットは
- 計測サーバーの影響でプロモーションが停止することはない。
- リダイレクト用のサーバーの用意が必要ないため、金額を抑えることができる。
金額的なメリットが大きく、外的要因でのプロモーションが停止することが少ないのが特徴です。
ダイレクト計測のデメリットは?
- 計測タグが反応した時点での計測開始であるため、クリックしたタイミングとタイムラグが発生する。
- ブラウザやデバイスの設定などに依存しやすく、反応しない場合もある。
- ランディングページのすべてに計測タグを設定する必要がある。
デバイス自体の性能の向上やネットワークの速度向上などで計測のブレが少なくなってきましたが、同時にデバイス側の設定によりクッキー情報を受け取れないなどの誤差があります。
リダイレクト計測とは?
遷移先のページの前にリダイレクトサーバーを経由することでクリックとしてみなす方法です。
リダイレクト計測のメリットは
- 必ずリダイレクトを行うため、配信側とのClick数のズレはダイレクト計測よりは精度が高い
- リダイレクト時にクッキー付与が可能で、IOSでのクッキーの付与制限がかかりづらい
広告の正確なデータを蓄積するやタグが埋めることが出来ない場所を運用する際に有効となっています。
リダイレクト計測のデメリットは?
- リダイレクトしたサーバーが何らかの影響で動かない時に影響が大きく、LPまで遷移できない可能性がある。
- サーバーが別途必要となるため、従量課金の形態が多い
まとめ‐計測する際はどちらを利用したほうがおすすめか?
広告計測においては、アドエビスの方がユーザーのデバイス環境を想定しないでよいという点とタグが埋めることが出来ない媒体の計測もできるため軍配が上がります。(※最近ではアドエビスもダイレクト計測を推奨しています。詳しくは
https://support.ebis.ne.jp/search_service/service-adebis/22220/を参照ください。 )
最近ではユーザーのデバイスの処理速度が良くなってきているため、アナリティクスでの計測でもズレが少なくなっております。なので、ダイレクト計測で運用管理している媒体だけであれば、無料で使えるアナリティクスで十分だと思います。 システムの見易さや運用媒体の状況などによってどちらを主軸に考えるかを決める形になると思います。