洋服を選ぶときに、あなたはどんな色の洋服を選びますか?好きな色で選ぶという人もいれば、着る季節に合った色、もしくは自分がどう見られたいかという色の持つイメージで選ぶ人もいるでしょう。同じように、デザインをする上で、重要な要素としての色。でも「なんとなく」のイメージだけで、デザイナー任せにしていませんか?今回は発注主が知っておくべき色の要素について解説したいと思います。

言語と非言語 メラビアンの法則

メラビアンの法則イメージ

デザインとは、コミュニケーションの一種です。コミュニケーションとは、言語と非言語で成り立っています。そして、人は言語情報では7%しか物事を判断できないといわれています。つまり言い換えれば93%は非言語情報で判断されているということです。これを心理学などの分野では「メラビアンの法則」といいます。非言語の中でも口調や話す速さ、声のトーンなどの聴覚情報は38%、仕草や表情、姿勢などの見た目の資格情報は55%を占めるといわれています。だからこそ、視覚情報を大きく左右する色こそ、実は確固たる根拠を持って選ぶべきポイントです。

色の三大属性

まず、大原則として三大属性を知ることです。三大属性とは、色相(赤、黄、緑、青、紫という言葉で区別できる色の性質)・明度(色の明るさ)・彩度(色の鮮やかさ)です。そこでベースとなる色と、組み合わせる色を効果的に選ぶことが大事です。

色の3構造

イメージを言葉へ落とし込む

次に、イメージを言葉へと変換します。この時に、カタチや書体、画像などを含む完成物を「人格」と置き換えるとイメージしやすいかと思います。さらに、その上で打ち合わせやプレゼンの際にデザイナーと色の持つイメージを棚卸することです。「その色が、商品や企業のイメージを表しているか(=コンセプト)」「その色が、伝えたいことに最適か(=メッセージ)」以上の二点を徹底的に検討するとよいでしょう。

パソコンのスクリーン上の色にも注意

最後に、また紙とwebの違いとして、webでは眼精疲労を抑えるために彩度を低くするということも忘れてはいけない視点です。見る側にとってわかりやすくやさしいデザインをこころがけることも、色の知識として大切といえるでしょう。

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