コミュニケーションプラットフォームであるLINEは8,600万人(2020年9月末)で、そのうち85%のユーザー数が毎日LINEを活用しています。
SNSの中でも最大規模のユーザー数を誇るLINEはプロモーションの中でも切っては切れない存在となっています。今回はLINEの広告である“LINE広告(旧LINE Ads Platform)”について解説します。

LINE広告(旧LINE Ads Platform)とは?

LINE広告(旧LINE Ads Platform(LAP(ラップ)))はLINEが運営している配信しているコンテンツへ出稿できるシステムになります。

LINE広告 (旧LINE Ads Platform)の配信面は?

トーク画面の最上部の「Smart Channel」やLINEのアプリに付随している「タイムライン」 「LINE NEWS」、「ウォレット」、LINEのサービスアプリである「LINEマンガ 」、「LINE BLOG」、「LINEポイントクラブ」、「LINEショッピング」、「 LINEチラシ」、「 LINEクーポン」に配信されます。さらに、LINE系列のアプリだけでなく、様々なアプリに配信されるLINE広告ネットワークもあります。LINE広告はかなり大きなアドネットワークとなっております。今回はメインどころのみご紹介します。

Smart Channel

LINEのトークリスト最上部の枠に広告が表示されます。一番ユーザー数が多いとされます。トークリストと同じ形式で表示されるため、自然と認知が広げることができます。さらに広告をタップすると 商品・サービスのランディングページに遷移します。大規模なプロモーションでも活用できます。

タイムライン

タイムラインはLINEを通信手段として見ている人にとってはなじみが少ない方も多いですが、タイムライン面の広告接触ユーザーは月間で4,900万人で焼く7割の人に接触している状況になります。

参照:LINE Business Guide 2021年1月-6月期

LINE NEWS

「LINE NEWS」のタブやアプリで表示されます。2020年4月時点では約7,500万人以上月間ユーザー数を誇っております。そうPV数は月間175億を超えております。さらに、ユーザーの男女比はほぼ同率で、年代は、20代から50代がボリュームゾーンです。

ウォレット掲載面のポイント

「ウォレット」タブは、月間5,200万超の幅広いユーザーに利用されており、 LINEが提供するさまざまな金融サービスのゲートウェイとしての役割も果たしています。

そのほかLINE掲載面(LINE漫画、LINEブログなど)

スマホマンガアプリダウンロード数ランキングにて1位を記録したことのある「LINEマンガ」や有名人をはじめとした総勢2,500組以上の公式ブログがある「LINE BLOG」、 友だち追加や動画視聴などの指定条件をクリアすることで、LINEポイント がもらえる「LINEポイントクラブ」 など様々なLINE系のアプリ

LINE広告ネットワーク

LINEに関係のないアプリをつないだ広告ネットワークです。月間のユーザー数は1.1億人にリーチのできるネットワークです。

LINE広告 (旧LINE Ads Platform) のユーザーはいるの??

LINEのトークリスト最上部の枠に表示されるSmart Channelに配信されるようになったとはいえ、主な出向先はタイムラインなどとなります。LINEのタイムラインなんて見る人はいないという方もいますが、LINEの発表ではタイムラインの利用者は月間で 6,800万人以上となっています。LINE広告 (旧LINE Ads Platform)はタイムラインを利用する全ユーザーを対象にしており年齢層は10代から60代以上まで幅広く利用されています。

https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202101-06.pdfより

2021年1月のマクロミル調査ではSNS利用者数の約40%がLINEのみと答えております。つまり、facebookやtwitterをしていない層に対しても訴求ができます。

LINE広告 (旧LINE Ads Platform) の運用方法は?

出稿方法は?

静止画CPC課金(Cost Per Click  1クリックあたりの金額)
動画視聴CPM課金(Cost Per Mille  1000回表示回数あたりの金額)
友だち登録CPF課金(Cost Per Friend 1友だち登録あたりの金額)

基本的な出稿は静止画バナーとテキストの組み合わせでCPC課金での実施となります。リッチ広告として、動画の視聴でのCPM課金も利用できますが、認知施策(ブランディング)要素が強い状況です。公式アカウントやLINE@アカウントとユーザーが繋がっていることを「友だち」と呼び、2018年2月から導入された友だちを獲得するCPFという課金方法があります。

CPC課金での実績は

レディスアパレル(商品購入)

利用金額CTRCPCCVRCPA
2,000,000円0.30%150円約4%約4,000円

基礎化粧品(サンプル購入)

利用金額CTRCPCCVRCPA
24,000,000円0.95%30円5.80%約500円

といった形になります。オファーによる影響も大きいとは思いますが、他の事例として同オファーでのFacebook実施と比較すると初回購入効率は1.3倍程度良くなった事例もあります。

ターゲットに対して配信

セグメントをかけずに配信することもありますが、より効率を上げるためにセグメントをかけた配信をおすすめします。セグメント方法には“デモグラフィックデータを用いる方法”と“LINE@や公式に登録している(過去に登録した)や購入経験があるなど行動に対して配信する方法”があります。ユーザーのインサイトを設計して配信することが重要になります。

デモグラフィックデータ配信

性別セグメント 男性・女性の配信指定
年齢セグメント 14歳から50代までの各5歳刻みと50歳以上※1
地域セグメント 47都道府県別
興味関心セグメント 18種類のインタレストカテゴリ※2
※1 -14歳,15-19歳,20-24歳,25-29歳, 30-34歳,35-39歳,40-44歳,45-49歳,50歳-
※2 ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・番組/音楽/教育・学習・資格/金融/健康/自動車/エンタメ/ショッピング/書籍・マンガ/食べ物・飲み物/美容・コスメ/旅行

年齢・性別・地域・興味関心に対してセグメント行い配信する方法で、ユーザーの属性などを分析しセグメントして広告を表示します。

LINE広告 (旧LINE Ads Platform) の審査について

広告掲載不可の業種・商材もありますが、それ以外の業種・商材でもLINE独自の審査があります。
審査については大きく分けて2つ

  • アカウント開設審査(=企業・商品審査)
  • クリエイティブ審査

多くの企業ではアカウント開設での審査落ちが多くあるようです。
審査の詳細は開示されておらず不明ですが、広告を開始した2016年の当初は会社の売上規模や従業員数といった条件が厳しくナショナルクライアントに近しい企業以外は出稿できませんでした。ただ、これも緩和されており、総合的に審査が行われているようです。一例ではありますがテレビの民間放送のキー局や全国新聞紙に出稿実績があるなどの社会的な信用度が高いと審査が通りやすいと言われております。
検討されている方はとりあえずご相談して頂き、投げてみることが重要です。ただ、以前と比較して審査がゆるくなっている傾向があり、一度審査落ちした企業でも再チャレンジしてみてもよいと思います。

LINE広告 (旧LINE Ads Platform)で第一エージェンシーがおすすめするメニューは?

運用のメニューでお薦めなのは新規のダイレクトレスポンスでもCPFでの運用です。

CPFの流れ

LINE Corporation | ニュース(https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2062

レスポンス広告を主体の企業はCPC課金での運用をしていることが多いですが、CPF課金での運用で、効率が10倍以上になった実績もあります。CPFでの運用は少しコツがいるため、詳しくはお問い合わせください。

まとめ

  • LINEでの運用はLINE Ad Platform
  • LINE Ad Platformは多くのユーザーがターゲット
  • LINE Ad Platformで静止画のCPCと動画のCPM、友だち獲得のCPFの三つ
  • 第一エージェンシーのおすすめはCPF課金での運用

LINEはユーザー規模の大きく、プロモーションを行う際に欠かせないプラットフォームで審査が厳しいがチャレンジする意味があります。一度チャレンジしたいや効率が合わなかったけど再チャレンジしてみたいなどありましたら、一度ご相談ください。