みなさんのWEBサイト、モバイル対応はお済みですか。

職業柄「WEBの主戦場はスマホ」という言葉をよく耳にしますが、実際、パソコンを持たない家庭も増え、電車に乗れば皆がスマホを手にしている光景を見るたびにひしひしと痛感します。

総務省の調査でも「個人のネット利用機器」はスマホが59.7%と、パソコン52.5%を超えており、何と言っても昨年Googleの「モバイルファーストインデックス」が本格始動したことでモバイル対応の必要性が決定的となりました。

モバイルファーストインデックスを簡単に説明すると、「スマホにしっかり対応しているサイトを検索順位を上位に、逆にスマホ対応していないサイトは順位が下落します」という仕組みです。

出典:総務省「通信利用動向調査」平成29年調査
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/180525_1.pdf

モバイル対応はレスポンシブか、スマホ専用ページか

モバイル対応の方法として用いられるのが「スマホ専用ページ」を作成、もしくは「レスポンシブデザイン」での対応です。

レスポンシブデザインとは、1つのHTMLをデバイスごとに見やすい表示に切り替える仕組みを持つデザインです。 テキストベースのサイトや、ページ数の多いサイトではレスポンシブデザインのメリットが生きてきます。ファイルが1つなので更新や修正の手間が軽く、URLもPC・スマホ同一なのでSEO的にも有効です。

ちなみにGoogleもレスポンシブデザインを推奨しています。

ということで、WEBサイトのモバイル対応はレスポンシブ一択!…とは言えないのが通販系ランディングページ(LP)の場合。

実はLPではレスポンシブデザインが不利に働くこともあるんです。

ランディングページではレスポンシブが不利に働く

結論から言えば、通販系LPに関して言えば「スマホ専用ページ」を制作すべきだと考えます。

現在多くの通販系LPはビジュアル重視で画像を多用しているためレスポンシブで制作するメリットが全くないからです。

無理にレスポンシブ化しようとすればどうなるでしょうか。

スマホでは無駄にサイズの大きい画像を読み込むことになり表示速度に影響がある上、文字が小さく読みにくくなります。 逆にパソコンでは文字が大きすぎて読みにくく、デザイン上の制限も多くイマイチに見えたりとデメリットが目立ちます。

スマホ専用ページであればパソコン・スマホそれぞれに最適化されたデザインを作成できるため、より高いコンバージョンが狙えるはずです。 そもそもリスティングやアフィリエイトなど広告運用が目的のLPの場合、自然検索での流入を重視していないため検索順位にこだわらなくても良いと思っています。 それよりも一人でも多くのユーザーをコンバージョンへ導くページ作りに集中すべきではないでしょうか。

私たちのWEB制作現場でも、新規案件のモバイル対応はほぼ必須となっています。

レスポンシブデザインの有用性は間違いないのですが、向き不向きを考慮して適材適所の対応をしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • スマホに対応しているサイトの検索順位が上位に表示されるため、モバイル対応は必須。
  • レスポンシブデザインは、テキストベースのサイトに向いており、ファイルが1つなので更新や修正の手間が軽く、URLもPC・スマホ同一なのでSEO的にも有効。
  • 画像を多用しているLPにおいては、スマホ専用ページをつくるのがおすすめ。

モバイル対応を進める際は、それぞれの向き不向きを見極めることが重要です。

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