活字離れという言葉が言われるようになってから久しいですが、今回は新聞についてのお話です。

紙媒体の特性は、何といっても直接手にとって見ることができること。紙媒体の主なものの中には、新聞や雑誌、フリーペーパー、新聞折込、同封同送チラシなどがあります。紙媒体の広告は活字なのでじっくりと告知ができ、記憶の中にとどめておくだけでなく保存性も高く、処分するまで何度も目にするチャンスがあるのが特徴です。

紙媒体の中でもメインの新聞

1990年代後半以降、本を月に1冊も読まない人が1冊でも読んだ人を上回るという事態の中、 新聞の発行部数は1990年代にピークを迎えた後1997年以降は減少している傾向にあります。
これは時事問題や出来事、ニュースなどの情報がインターネットの普及によって簡単に無料で手に入り易くなったということがあげられます。

では活字媒体の代表である新聞は広告媒体として弱いのでしょうか。

新聞広告には様々な特徴やメリットがあります。
新聞記事の内容に関しては50代で9割が、20代で8割以上が信頼できると答えているデータがあります。
世の中の大半の人が新聞からの情報を信用しているにも関わらず、若い層に新聞が読まれないのはなぜでしょうか?それは、「料金が高い」「読むのに時間が割けない」「かさばり面倒」「記事に興味がない」等の理由が挙げられます。
しかし多種多様な情報が無料で手に入る時代に、あえてお金を払ってまで新聞を購入している層は積極的な読者であり習慣化された読者といえます。

広義の意味で活字としてのWEBのニュース、インターネットでの言葉の検索は深く興味を掘り下げあらゆる知識欲を手近に満たしてくれます。
一方、新聞は編集者が各地から集まってくる様々なニュースから記事を選別し構成することで、あらかじめ読者の関心が高い必要最小限の情報が得られるように工夫されており、読者はひと目で記事を面として見ることで瞬時に情報の取捨選択ができ、じっくり読む事も見出しのみを捉えて大まかな内容を把握することも可能です。時代の空気を面として感じられる新聞には、ネットサーフィンしながら気になる記事だけをクリックして読み進むWEB媒体とはまた違った情報収集へのスピード感や魅力があります。

新聞の特徴

  • 信頼性:他のメディアより記事について厳格な掲載基準やチェック体制を持っている。
  • 習慣性:長年読み続け習慣化している読者が圧倒的に多い。
  • 一覧性:ひと目で記事の取捨選択ができニュースの概要をつかみやすい。

新聞の種類

  • 全国紙:全国に配布していて、部数が多い
  • ブロック紙:県をまたいで比較的広い範囲の地域に配布
  • 県紙:各都道府県エリアで配布しており、地元に根強い有力な新聞も多い
  • 専門紙:産業、経済、業界に特化した情報が多い新聞
  • スポーツ紙:スポーツ、レジャー、芸能、ゴシップ記事が中心の大衆紙

新聞の広告スペース

「全面広告」(1ページ15段)、「記事下広告」(記事の下の5段、3段、2段、1段)さらにそれをタテに割った(半5段、半3段、半2段、半1段)、1面や終面に多い小枠と呼ばれる「小型広告」があります。

ブランディング広告においてのスペースは商材・用途・目的により小枠から15段までと様々です。
通信販売広告の場合は食品など文字での説明があまりいらないものは小さ目の広告枠でカラーを優先にする場合もありますが、基本は商品の説明、価格、申込手順、返品があった場合の説明などが必要な為、5段(1/3ページ)以上でのスペースの掲載がオススメです。
さらに5段スペースは広告枠の中でも一番多い為、新聞社側にとっても枠取りを調整しやすく比較的出稿への融通がきく大きさでもあります。比較的掲載日に細かく縛られる事のない通信販売広告にとっては掲載費を抑え易く、効率よく出稿できる大きさです。

新聞広告のメリット

こんな特徴を持つ新聞ですが、広告主からみた場合のメリットとはどんなものでしょう。

  • 知識欲のある比較的年齢層の高い読者へ訴求ができる。
  • 新聞の信頼性のイメージから広告も信用される。
  • 全国または地域を選んで出稿可能。
  • 一部当たりの料金が他の紙媒体に比べて安い。
  • 空き枠での出稿の場合には安い料金での実施も可能。
  • 部数の少ない県単位の小規模なエリアで広告のクリエイティブテストができる。

まとめ

クライアントのさまざまな商材の広告を新聞へ出稿していますが、商品の特性やターゲットなどが新聞の特徴や読者層とマッチすることで高レスポンス結果を出すことがあります。
なんとなく皆が新聞をとっていた時代に比べ全体の発行部数は減っても、質の良い現在の購読者にマッチする商品を持っているスポンサーにとって、新聞読者は優良な顧客である可能性が大いにあるといっても良いでしょう。

紙媒体の長所、新聞の長所を活かしたご提案をさせていただきますので、ぜひご相談下さい。

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