広告を作ろうとした際、「誰に」「何を」伝えたいのかコンセプトを明確にすることが大切です。
とはいえ、実際は「必要になったから」「上司に言われたから」という理由で広告を作ることも意外と多いのではないでしょうか。
そんな時は広告作りをスムーズにするために、まずは必要な情報を整理することから始めるのがおすすめです。

今回は広告を作る際の情報整理で押さえるべきポイントをご紹介します。

情報整理のテクニック『5W1H』

文章作成や情報整理のテクニックとしてよく使われる『5W1H』。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
『5W1H』とは「だれが(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の語の頭文字を取ったものです。
この『5W1H』を意識することで、伝えたい情報の主旨が明確になり、正しく伝わりやすくなります。

情報整理で押さえるべきポイント

情報を整理することは、広告制作においても重要です。例えば、チラシを作る際には以下のように情報を整理していきます。

①Who(誰に):対象

ターゲットの「性別」や「年代」をはじめ、「会社員」「主婦」「学生」などの属性によってもチラシに掲載する内容やデザインが変わってくるため、ターゲットはしっかり決めておきましょう。

②When(いつ):日時・期間

チラシの内容はいつからいつまで有効なのか、イベントであればいつ開催されるかなど、日時をわかりやすく明記するためにも事前の確認が必要です。

③Where(どこで):場所

実店舗であれば地図や現地までのアクセス方法をわかりやすく載せておくと親切です。
また、通信販売などの場合も申し込み先の電話番号やECサイトなどにきちんと誘導できるようにしておきましょう。

④What(なにを):商品・商品の訴求点

価格や製品情報など、何を知らせたいのかを明確にしておきます。
良いチラシを作るためには、自社の従来品や競合製品と比較した時の強みなど「これだけは言いたい」という訴求点が明確にあることが重要です。

⑤ Why(なぜ):目的

目的が曖昧だと訴求力が弱くなりがちです。
集客・キャンペーンの告知・新商品の紹介など、なんのためにチラシを作るのか目的を明確にしておきましょう。

⑥How(どのように):手段

チラシの場合はどうやって配布するのかという手段を決めておく必要があるため、新聞折り込み・店頭配布・DM送付などの方法を明確にしておきます。
また、目的に対しての手段も必要です。
例えば、目的が「集客」や「販売」の場合、特典を用意して掲載するなど、チラシを見た人が来店したり、購入したくなるような工夫や表現を考えることも大切です。

広告に必要な2つの「How」

さらに、広告には上記に加えて次の2つの「How」も重要です。
How much(いくら):予算や単価など
How many(いくつ):ページ数や配布数など

これらの『5W3H』の内容が決まっていないと、様々な情報を詰め込みすぎて伝えたいことが伝わらなくなりがちです。
また、それぞれの項目を埋めるだけでなく、伝えたいことの優先順位を決めておくことで内容にメリハリを持たせるのも効果的です。

まとめ

今回は広告制作の前に情報を整理するための『5W3H』をご紹介しました。
基本的なことですが、大切な根元部分なので「ターゲット」や「目的」を明確にして、より情報が伝わりやすい広告を目指しましょう。