コロナに揺れ動いた2020年、そして2021年。仕事やライフスタイルなど、私たちを取り巻く環境が大きく様変わりしましたが、広告においても様々な変化が見られたと思います。

今回は、デザイナーの目線でwithコロナ時代における広告の表現をご紹介しいたします。

withコロナ時代の紙媒体広告-新聞広告

ブランディング広告

ブランディング広告では、コロナ禍での企業の取り組みや姿勢、企業発信の新しい生活様式の提案を見ることができました。

社会全体を応援する広告

  • 人気団体やキャラクターからのエールを掲載したもの。
  • 大会やイベントが中止になってしまった参加者へ、
  • ユニフォームやメッセージを多数掲載して勇気付けたもの。

新聞紙の大きさを活かした広告

  • 近くで見ると模様や文章の羅列であるが、
  • 離れて見るとメッセージや絵柄が浮かび上がり、ソーシャルディスタンスを促進するもの。
  • マスクの原寸型紙の掲載や、家で子供と遊べるように切り取っておままごとに使えるもの。

レジャー施設や観光地の広告

  • ガラガラの客席のビジュアルと、将来また来て欲しいポジティブなメッセージを掲載したもの。
  • 優しい手書きのメッセージで帰省の自粛をよびかける、気持ちに寄り添うもの。

販促・通販広告

販促・通販広告では、家での時間を充実させる商品や、商品を家の中で使用している表現が増えました。
ビジュアルとしては家族の団欒風景がよく見られました。

withコロナ時代の紙媒体広告-チラシ類

店舗やレジャー施設の広告

店舗やレジャー施設の広告では、感染対策について表記されるようになりました。チラシの片面全てを使い、対策を強く訴求したチラシもありました。

抗菌加工

印刷工程で抗菌加工を施したフライヤーが見られるようになりました。チラシがそのまま簡易マスクケースとして使えるようになっているものなど、広告に付加価値をつけることができます。

withコロナ時代の紙媒体広告-雑誌広告

雑誌広告については、普段の景色やほっとする優しいビジュアル、会えなくてもお互いを思い合う気持ちを表したコピーなど、人と人のつながりを強調したものが多い印象でした。

まとめ

Withコロナ時代、様々な広告表現が開発されていることが分かりました。

広告は時代の鏡と言えます。逆に言えば、社会全体の流れや求めているモノ・コトをしっかり把握した上で広告を制作することが、今は大切なのではないでしょうか。

そうすることで、顧客や消費者に好印象で受け入れられる効果的な広告を打ち出すことができるのです。