最近では、「若い人はインスタのハッシュタグ検索で調べものをしている」、「若者はSNSで情報収集を完結するらしい」といった話を耳にする機会は増えていませんか?
こういった話を聞くと一見、「若年層へ自社商品・サービスをPRするなら、ブラウザのリスティングよりもSNSでのプロモーションが有効なのか?」など考えてしまいがちですが、実際に人々の検索行動を調査した結果では、意外とそうともいえない事実が明らかになっています。
スマホでの調べもの、どれを使用する?
LINEリサーチでは、2021年7月に全国の13歳~79歳を対象に、スマートフォンで調べものをするときの【検索方法】や【利用する理由】、【年代別の傾向検索行動】を中心に調査を行いました。
※「検索エンジン」、「SNS検索」、「動画アプリ/サイト」に分類
Google、Yahoo! JAPANなどの「検索エンジン」を使う割合は9割以上、TwitterやInstagramなどの「SNS」は6割弱、YouTubeやTikTokなどの「動画アプリ/サイト」は5割弱となりました。スマホでの調べものにおいて、「検索エンジン」がまだまだ主流であることがうかがえます。
この時点では、「全世代で見たらまぁこの結果かもしれない」と思われるかもしれません。
驚くのは、年代別で見る情報収集サービス先の結果です。
性別・年代別 利用サービスTOP3は…
すべての性別・年代で「Google」が1位となっています。10代、20代の若年層でも、Google検索を利用していると約77~86%が回答。スマートフォンのデフォルトに設定されている事もあり、実はまだまだどの年代も「ググる」ということが明らかになりました。
その他にも、上記の調査から、10・20代ではTwitterがランクインしてくるけれど40代以上になるとYahooが一気にランクインしてくるといった、「若者はブラウザよりSNS検索」というイメージにリンクするような結果から、男女ともにLINEは60代以上の情報収集サービス先としてランクインといった少し意外かもしれない結果を見ることが出来ます。
さらに、20代女性と60代以上を除いて「YouTube」が情報収集サービスのベスト3に入っていますので、YouTubeに自社コンテンツをアップする充実させることで幅広い世代に知ってもらえる機会が増える可能性も読み取れます。
ググるがやっぱり主流?
ここまでの調査結果では、意外と若い世代がググっていることが明らかになりましたが、
「ブラウザ検索が主流」「SNS検索が主流」といった、どちらが主流かを軸に判断をするのは危険です。
さらに調査結果をみていくと、人々は、自分が調べたいジャンルや目的に応じて各サービスを使い分けながら、欲しい情報を得ていると推測できます。
利用目的とサービス別にどんなジャンルを調べているかを見ると、
検索エンジンは、情報検索で使いやすいとユーザーからは思われていて、悩み事や分からないこと、話題のニュースなどや趣味、生活に関する情報や天気など、明確に必要としている情報の収集や解消したいことがある場合に利用されている印象です。
また、Twitterはリアルタイムな情報をいち早く得たい場合やそれに対する様々な人の見解を知りたい時、Instagramはグルメ、ファッション、コスメなど視覚的な情報を得たい場合に利用されていることが分かります。
どうプロモーション戦略を立てるか
以上を踏まえると、調べたい情報や、ユーザーのその時の状況によって、情報収集方法が変わると予想できます。
ユーザーに自社のサービス・製品情報を届けるために施策を計画する際には、年代別の傾向を意識しつつ、複数の検索パターンに対応出来るよう、様々なサービスから自社の情報にたどり着けるような戦略を立てる、あるいは、「短期間に若者向けにCMで一気に認知促進を行うサービスがあって、リアルタイムでの検索が一気に増えそうだからTwitterを強化しよう」、といった、オフラインのPR戦略との相性を見て検索対策をするなど、今回の検索調査をベースに視点を広げてプロモーションを考えることが出来れば、より多くの人々に情報を届けられるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。実際の検索動向を知ることで、また新たな発見もあったのではないでしょうか。
動向は分かったけれど、いざ対策を考えようと思っても何から手を付けていいか分からない場合は専門の会社に戦略から相談するのも1つの手です。
世の中の行動動向を活用して、より有効的なプロモーションを行っていきましょう!