昨今、コミュニケーション手段としてWEB動画を利用する企業が増えております。ただ、作ってみたのはいいけど、どうしても結果が結び付かないとお悩みの会社を多く聞きます。そもそも動画戦略を見直してみませんか?
今回のキーワードは「HHH戦略 (スリーエイチ戦略 )」です。
Index
HHH戦略とは??
HHH戦略(スリーエイチ戦略)とは、動画コンテンツを特徴や役割から “HERO”、“HUB”、“HYGIENE(一部ではHELP)”に分類し、連携や制作を行う手法です。Googleが2014年から提唱しています。 3つに分類される動画を定期的に制作し、配信することで、ブランディングや顧客の獲得、そして顧客満足度を高める戦略です。
HHH戦略のフレームワークは大企業だけでなく、中小企業や店舗などでも活用されています。
HERO コンテンツ
HEROコンテンツは心を動かすコンテンツで、インパクトや感動で世間の話題を創造し、多くの人にリーチさせる動画コンテンツです。SNSなどで話題になっているバズ動画などが分類されます。つまり、商品やサービスの説明に特化している動画コンテンツではなく、視聴しているユーザーが見たいエンタメ要素の強いコンテンツになります。
昨年(2018年)に話題のHERO コンテンツは…
Three Minutes — A Short Story by Peter Chan — Apple
実話を基に、iPhoneXを使用して撮影された親子の感動ストーリーになっています。人口560万人のシンガポールに向けて公開されました。この動画は、230万回以上の再生回数を記録しています。
HUBコンテンツ
サービスなどの利用や購入に直結しやすいコンテンツになります。「商品やサービスが何を解決してくれるのか?」や「商品やサービスがどのようにいいものなのか?」などを訴求した動画が多くなります。視聴者のインサイトを刺激し使用したい状況を想起する動画をつくることが重要です。
優れたHUBコンテンツの例は…
資生堂「シセイドウ ビノラボ」
HUBコンテンツの中でもインパクトと驚きを演出し、HEROコンテンツにもなりえます。自社のサービスにつなげている動画が素晴らしいです。
HYGIENEコンテンツ
消費者またはターゲットとなるコアなユーザーを対象として作成された動画コンテンツです。多くの場合、商品名や企業名など視聴者が商品をもっているや購入予定などのタイミングで見ています。例えば、化粧品会社での商品の使い方動画。パソコンの操作方法が分からない時に助けてくれるHOWTO動画などが分類されます。
HHH戦略をフレームワークしてみる
では実際にHHH戦略の分類分けをイメージしてみます。
もし、あなたがスキー・スノーボードショップのオーナーだとします。
HERO | スキー場での面白や 淒技動画などになります | ◼︎スキー板で雪のない山道を滑走 ◼︎エクストリーム配信 ◼︎雪山でのチャレンジ動画 ◼︎雪山での感動ヒストリー動画など |
HUB | 新入荷用品のレビューや サービスPR動画 | ◼︎耐久テスト動画や商品レビュー動画 ◼︎スノーボードでの悩みを深堀りした動画 ◼︎ゲレンデなどの情報コンテンツなど |
HYGIENE | 基本テクニック動画など HELP動画 | ◼︎装備の着方 ◼︎基本動作の動画など |
といった感じでしょうか?他にも様々な切り口があるとは思います。
まとめ
- WEB動画のコンテンツはHHH戦略で3つに分けることが出来る
- HHH戦略には“HERO”、“HUB”、“HYGIENE” がある
- 大企業だけでなく中小企業でも使える
HHH戦略のフレームワークはどの業種でも利用でき制作自体の指針にもなります。動画はまだまだ黎明期ですが、チャンスの多い分野です。今後配信先が増え、デバイスが変化することで動画の需要がさらに増えてくる状況になります。まずは戦略を立ててみましょう。
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