「インフォマーシャル」ということばをご存知でしょうか。たとえ、聞いたことがなくても見たことはきっとあるはず。そう、インフォマーシャルとはいわゆる通販CMのことです。

インフォマーシャルとは

「インフォマーシャル」とは、情報(インフォメーション)と広告(コマーシャル)を組み合わせた造語であり、テレビCM(テレビコマーシャル)の一種です。この手法は、アメリカで生まれたテレビショッピングのジャンルの一部であり、商品の情報を詳しく紹介するために、最長1時間近くにわたる長尺の広告手法です。

現在では通販におけるテレビCMの主流になっている「インフォマーシャル」は最近では広く知られるようになりましたが、2000年前後から始まったこの手法です。

インフォマーシャルの尺は60秒から29分までさまざま

インフォマーシャルの尺について

さて、ひとくちにインフォマーシャルといっても形はさまざま。まずは、尺(CMの長さ)を見てみましょう。一般的なCMは15秒や30秒です。それに対して、インフォマーシャルは短いもので60秒から、長いものは29分まであります。短いものは短尺と呼ばれ60秒・120秒・180秒・5分、長いものは長尺と呼ばれこちらは29分が該当します。29分のCMが存在するなんて驚きですよね。この尺は商品やターゲットにしたい層に向けて、放送プランとともに考えていくことになります。一般的には、短尺ほど沢山オンエアできるので接触率が高まり、認知されやすく、また衝動的な購入へつなげることに向いています。逆に長尺はじっくり商品について説明できるため訴求力が高まり、商品について理解した上での購入に結び付きやすいといわれています。

29分インフォマーシャルのはじまり

インフォマーシャルはアメリカ生まれ。日本では、通販王国といわれる九州で主に成長してきました。通販が激化する福岡で、訪問販売を主な販路とする会社からテレビ広告を打ちたいとの相談があったのです。しかし、そこの会社が売っていたのは1個15,000円もする石鹸。今でも十分高いお値段です。まず従来の15秒や30秒で売れないと考えましたが、石鹸はとても素晴らしい商品でした。そこで、商品の魅力を余すところなく伝えるべく29分CMを作ることになったのです。当時は29分の単独CMなど存在しなかった時代。なかなか放映許可が下りないなか、とあるローカル局が放映してくれることに。結果は大成功で、これにより日本全国に29分CMという概念が広まったといわれています。

インフォマーシャルの放送と制作について

インフォマーシャルについての費用については大きく分けて2つあります。各局で放送する枠を購入する放送費とインフォマーシャルの動画自体の制作費になります。

インフォマーシャルの放送費

尺や局、時間帯によってかなり違いますが、インフォマーシャルとして多く出稿されている昼帯の120秒と29分でいうと下記のような費用感になります。

120秒尺のインフォマーシャルの場合
ケーブルテレビ数千円/本 ~ 数万円 /本 (全国規模であれば数十万円)
CS数千円 /本 ~ 数万円 /本
BS十数万円 /本 ~ 数十万円 /本
地上波 U局数万円/本~
29分尺のインフォマーシャルの場合
ケーブルテレビ数千円/本 ~ 数十万円 /本 (全国規模であれば数十万円)
CS数万円 /本 ~ 数十万円 /本
BS数十万円 /本 ~ 百数十万円 /本
地上波数万円/本~ 百数十万円 /本

上記の用に様々な費用があります。出稿される場合は月額で100万円の放送プランをご提案したり、200万円のプラン、1,000万円の放送プランなど様々な形でご提案させていただきます。

インフォマーシャルは、一般的に高額なイメージがありますが、ユーザー一人あたりに対する単価は他媒体と比較すると、圧倒的にリーズナブルなのです。

その中でもインフォマーシャルは長い時間をかけて詳しく商品を説明していくことで訴求力も高まります。このことからも、通販においてテレビ広告は非常にコストパフォーマンスに優れている媒体といえます。

インフォマーシャルの制作について

インフォマーシャルの制作の費用について

制作に関わる費用としては大き分けてスタジオ費や企画費、撮影費、出演料、編集費、MA費、プリント費などがあります。企画によっては複数日数かかるなど拘束時間などで算出されたり、照明の機材やハウススタジオなどの場所や機材費で金額が変わったりします。インフォマーシャルの中でも費用に関わるところは出演費になります。一般の方だけでなく、芸能人の方をアサインすると数百万から数千万円と費用がかさむこともあります。
一般的な費用については下記にまとめてみました。

CM制作費(概算)
60秒200万円〜300万円
120秒350万円〜500万円
29分1000万円前後
※芸能人などは使わない場合。企画によっては費用を押さえることも可能です。ご相談ください。

通常のインフォマーシャル素材では上記のような費用感になります。自由度が高く、ロケによる愛用者や街頭での撮影などを行うため、企画コンテンツにもよりますが2日〜5日程度の撮影を行います。

一方、近年29分で多い素材はキャラバンのインフォマーシャルになります。キャラバン型は芸能人や著名人が出演し、1日の収録の中で複数の協賛企業の番組素材を一気に撮影するため出演費や制作費を抑えることができます。通常、芸能人と契約して出演するだけで数百万円から1千万円以上がかかり、加えて編集、CG・グラフィック制作、ナレーションやBGM作業、その他出演者や人件費用などで、更に29分長尺素材となれば1000万円前後がかかってくるところを、キャラバン型では出演費などを含めて400万円〜600万円程のパッケージ価格が相場となります。

第一エージェンシーでも30年以上通販広告に携わってきたノウハウを詰め込んだキャラバンを実施しております。⇒ヒットの裏側 ウラドリDX https://daiichi-ag.co.jp/uradori-dx/

インフォマーシャルの表現例

インフォマーシャルは、イメージを伝えるCMと違い、冒頭で述べたようにインフォメーション(情報)中心に構成されます。例としては下記のような表現が代表例といえるでしょう。

1.実績

「累計1,000万本うれた!」「3秒に1本売れている!」
といった商品自体の実績を謳うものです。

2.権威

第三者が商品特性を述べるものもあれば、
第三者機関が認めたものを並べる方法もあります。
例:モンドセレクション金賞受賞、楽天ランキング1位など

3.街頭リアクション

該当インタビューで実際に試してもらい驚く姿や、
年齢ギャップに驚く人たちなどがそれらに該当します。

4.愛用者

実際に愛用している人に、
商品のよさを様々な表現を用いて語ってもらいます。

5.体験者

実際に商品を試してもらい、
リアルな反応を視聴者に見せられることが利点です。

しかし、同じような表現が続けば視聴者からは「ああ、また通販か」と捉えかねられません。だからこそ、日々飽きさせないようクリエイティブに磨きをかけていく必要があるのです。

情報が正確であれば何を伝えてもいいの?

インフォマーシャルでは、その商品の特徴を何でも伝えていいというわけではありません。特に、健康食品や化粧品においては、薬機法(旧薬事法)が順守されているかというところが問題となります。薬機法 (旧薬事法) は、医薬品・医薬部外品・化粧品及び医療機器に関する運用などを定めた法律です。この法律は、健康食品や化粧品と医薬品の違いを明らかにすることで、消費者が誤解するような効能効果の表示や広告をすることがないように規制する役割を果たしています。そのほかにも、健康増進法や景品表示法などに違反していないかなど、局による厳しい審査を受けます。 過去に書いている記事があるので、参考にしてください。

どんな商品でもインフォマーシャルで売れるの?

世の中にはさまざまな商品があります。上に述べたような健康食品や化粧品に限らず、いまや車や家さえも通販で売る時代です。どんな商品でもインフォマーシャルで売ることはできるのでしょうか?答えはイエスです。しかし、まずは商品に対する正しい理解と、狙うべきターゲット層をはっきりさせることが大切です。その上で、響くクリエイティブ、尺の選定、放送プランと正しくステップを踏めばどんな商品でもインフォマーシャルで売ることができるといえます。これは、長年培った経験のなせる技ともいえるでしょう。


↓↓↓  情報バラエティで売れる!!新しいインフォマ 詳しくはこちら  ↓↓↓

【最新の記事はこちら】