2020年で開局20周年を向かえる局の多いBSデジタル放送。視聴世帯数の伸びも落ち着いてきており、今後の新規視聴者獲得及び新規スポンサー獲得を意識したタイムテーブルにするべく、各局とも番組編成に取り組んでいます。
また、4月より視聴率の調査方法も変わることから、今後さらに広告としての活用方法も変わっていくことが考えられます。
そうしたBSデジタル放送の2020年4月改編についてのポイントをお伝えいたします。

新規視聴者の獲得

BSの今までのメインターゲットの3層(50歳以上)から2層1層(20代~40代)向け新たなコンテンツの取り組みを各局ともに意欲的に行っています。
特に23時以降の番組で、若い年齢層を狙ったバラエティ、お笑い番組、情報番組等を編成しており、特に深夜はアニメコンテンツにさらに力を入れており、番組数も増やしている傾向にあります。

日中帯の編成

通販スポンサーの主戦場でもある日中帯の編成変更は各局ともに少なく、中高年の主婦向けに視聴習慣もついている現行のタイムテーブルにて4月以降も継続しています。
基本的に、韓国ドラマ、サスペンスドラマ、時代劇ドラマ等が中心の編成となっています。

プロ野球生コマーシャル

プロ野球中継は大部分の放送が地上波より衛星放送(BS・CS)に移り、BSにとって数字の取れるキラーコンテンツとして定着しています。
そのプロ野球中継の試合途中で、スポンサーご担当者とアナウンサーの掛け合いで90秒~120秒ほどの尺で生放送の通販を実施することができます。
昨年より一部局で実施されていたプロ野球生コマーシャルですが、シニア向け医薬品通販が先駆けとなり、高レスポンスを上げたことから、今シーズンはプロ野球中継での生コマーシャル枠を設定する局が増えています。
一部局では、生放送風の収録CM120秒を制作してオンエアという形でも展開可能となっています。

20周年特番

キー系列のBS局は今年で開局20周年ということで、各社特別番組を編成して力を入れています。各局4K普及促進を狙って4K制作の特別番組の放送が予定されています。

視聴率調査方法の変更

2020年3月30日(月)から測定開始となるBSの視聴率調査「テレビ視聴率 全国32地区」について、今までの「機械式BS視聴世帯数調査」から以下内容に変わります。
今までBSは視聴率調査週が年間24週だったのが、地上波のテレビと同じく年間52週になることにより、365日毎日視聴率が調査されることになります。
これによって、地上波テレビと同じ土俵で広告出稿が比較検討されることから、一般スポンサーのさらなる広告出稿獲得を各局とも狙っています。

まとめ

  • 1層2層の視聴者向け番組が増加
  • 通販の主戦場である日中帯は変更ほぼ無し
  • 新たな広告手法のプロ野球中継生コマーシャル
  • BS新視聴率は地上波と同じ方法に

新たなチャレンジに取り組んでいるBSデジタル放送。そのターゲットや広告手法も広がりを見せており、商品やサービスによって最適な出稿方法を選択することが重要となりますので、お気軽にご相談ください。

各BS局のタイムテーブルに関してはお問合せください。

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