新型コロナウイルス(COVID-19)による影響で、政府から2020年3月19日までのイベントの中止、延期、規模縮小等の対応要請が、さらに10日間程度延長し、3月末までの要請となりました。
その発表などを受け、3月から本格的に始まる予定だった就活関連のイベントが次々と延期・中止になっております。
- 合同説明会が中止になって、150人程の就活生に接触できる機会がなくなって困っている
- イベント中止で採用にあてる予定だった予算が浮いてしまった。
- 浮いた予算を他のPR手法で採用活動に有効利用したい
などのお声が第一エージェンシーにも入ってきております。
そこで、本記事では学生アプローチについて、総合広告代理店だからこそできる施策をまとめました。
就活関連の現状について
大手就職支援サイトのイベント中止状況
リクナビさんの対応
【開催中止のお知らせ】2/22(土)~3/31(火)の「業界&仕事研究★LIVE」「まるっとOBOG訪問」「合同企業説明会」など各イベントについて
https://job.rikunabi.com/2021/contents/article/edit~event_info~index/u/?original=1
新型コロナウイルス感染症の拡大の懸念から、
・2/22(土)~2/29(土)の「業界&仕事研究★LIVE」「まるっとOBOG訪問」などの各イベント
・3/1(日)~3/31(火)の「就活開幕★LIVE」「企業発見&選考準備★LIVE」「まるっとOBOG訪問」などの各イベントの開催を中止させていただくこととなりました。
マイナビさんの対応
『マイナビ2021主催イベント』3月31日(火)までの開催方針について
【開催中止のご案内】※2020年3月9日更新
https://job.mynavi.jp/conts/event/2021/pre/is/202001-1/eventinfos.html
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、3月31日(火)までに開催する新卒学生向け合同企業説明会を【中止】することとなりました。
と大手の新卒企業説明会が中止になってきました。今後もイベントは中止、延期など状況が不透明になっており、学生との接触が難しくなっています。
リクナビのイベントだけでもすでに学生は3万~5万人に影響がでていると報告があがっております。
改めて例年の集客方法
プル型の施策 | ■ 大手就職支援(リクルート)サイトに掲載 ■ 自社のリクルートページの新設やリニューアル ■ 会社案内・採用パンフレット制作やリニューアル |
プッシュ型の施策 | ■ 合同説明会・イベント参加 ■ 人材紹介 ■ WEB広告 ■ テレビCMなどのマス媒体 |
特に、プッシュ型施策の中では合同説明会・イベント参加で学生アプローチを実施している会社が多いです。また、近年では自社のリクルートページの新卒用特設サイトを新設する動きが多くなってきています。
例年の集客方法とイベント中止から見えてくる今年の課題は?
- 学生へのアプローチ不足・企業名の露出ができない
- オンラインでの就職活動が多くなる。
リアルでの接触回数が減ることによって2つの状況が生まれます。
①学生へのアプローチ不足・企業名の露出ができないについては
就活イベントは就活中という強いセグメントがかかった層にアプロ―チできず、学生が企業と接触できなくなってしまいます。また、認知していない企業のオンライン説明会を受けるにはかなりのハードルとなってしまい、そもそもアプローチができない状況になってしまいます。
②オンラインでの就職活動が多くなる
オンラインで実施することで、今まで会社の雰囲気など説明会でアピールできていた内容が伝わりづらくなります。また、オンライン説明会などシステム側の費用等もかかってくることが懸念されます。
WEBでの企業名の露出強化施策
主なアプローチ方法は広告の出稿やSNSでの発信、 就職支援(リクルート)サイトへの掲載、大学の就職課へのアプローチとなっていきます。
Instagram広告運用
若い女性を中心に人気を誇る画像投稿SNSのInstagramは、2019年3月時点では月間アクティブユーザー数が3,300万人の巨大SNSです。就職活動をしている世代に向けて年齢や条件をあわせて広告を配信することができます。
YouTubeへの動画広告
動画自体をお持ちの企業様であれば、その動画をYouTube上に広告配信することも考えられます。ターゲットに関しても年齢や性別を指定して配信が可能です。また、精度は推定になりますが、大学生であろうユーザーに対しての配信も可能です。
※ただし、広告自体を多く出しすぎるとかえって印象が悪くなる可能性もあるため、運用には注意が必要となります。
任意サイト訪問者に対するターゲティング広告
競合サービス会社や自分の商品と相関が高そうなユーザーが閲覧するURLに訪問しているユーザーをターゲティングする広告になります。
<例えば…>
・競合他社の新卒のリクルートページ
・リクナビやマイナビなどの就職支援(リクルート)サイト のページ
に訪問している人をターゲットに配信する広告もあります。かなりターゲットを絞れるためおススメの方法です。
その他のターゲティング広告
位置情報広告で過去に21年卒のインターンや業界研究セミナーが実施された施設にきたID、もしくは類似ユーザーに向けて配信したり、大学のIPやWi-Fiの情報を利用して配信する方法もあります。
マスを使った企業名の露出強化施策
ターゲットには少し遠ざかりますが、地方局でのテレビCMなども企業の認知を広げるためには考えられる施策の一つです。
主に、BtoBなど一般消費者が知らない内容でもテレビCMを行うことで会社の安心感や会社に対する不安を払拭することもできます。
自社サイトのコンテンツ強化
オンラインでの就職活動が多くなることで、自社のリクルートサイトへの訪問が多くなります。そのため、自社のコンテンツ強化は優先順位としてあがります。
ただ、今からリクルートサイトの新設やリニューアルを行うには費用と時間がかなりかかるため、現状のサイトに追加できるコンテンツ自体を強化することをお勧めします。
採用動画
新卒採用の現場で必要となる動画の種類としては
- 実際に働いている人のインタビュー動画
- 会社自体を紹介する動画
が挙げられます。イベントなどで伝えていた内容を動画化することで、会社の長所などをアピールすることができます。
社員インタビューや数字で語る会社ページ
フルリニューアルを実施するのはかなりの労力がかかります。そのため、一部のページを強化することが考えられます。もし、社内のリクルートサイトで「社員インタビュー」や「数字で語る会社ページ」がない場合は作成してもよいかと思います。
社員インタビューページ
社員のインタビューは実際に働いた時のイメージを想起させたり、会社の雰囲気を感じることができるものです。
https://www.bizreach.co.jp/recruit/interview/
https://www.job-jal.com/work/interview/
数字で語る会社
多くの情報を数字で表記することで、ひと目で分かるようにする インフォグラフィック ページが最近のトレンドになっております。
※インフォグラフィックとは
情報、データ、知識を視覚的に表現したものである。インフォグラフィックは情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられ、標識、地図、報道、技術文書、教育などの形で使われている。また、計算機科学や数学、統計学においても、概念的情報を分かりやすく表現するツールとしてよく用いられる。
(ウィキペディア(Wikipedia):インフォグラフィックより参照)
SNSでの投稿
代理店等を挟む必要はないですが、FacebookやInstagram(インスタグラム)などのページを作成して配信することも会社の雰囲気を伝える方法として有用なコンテンツになりえます。
まとめ
様々な方法を掲載しましたが、予算によって戦略も大きく変わってきます。ぜひ一度、ご相談ければ、御社に合わせてご提案させていただきます。
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