ここ数年、SDGsに注目している企業が増えてきています。ある調査会社の報告によると、「SDGsに積極的な企業」は全体の24.4%。ここにきて大企業はもとより、中小企業がSDGsに取り組みはじめた理由、メリットはいったい何なのででしょうか?
そもそもSDGsとは?
SGDsとは、sustainable development goals の頭文字を取った言葉です。「持続可能な開発目標」という意味であり、読み方は「エス・ディー・ジーズ」です。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた目標です。
貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人々が平和と豊かさを享受できるようにすることを目的としており、17の大きな目標と、達成するための169の具体的なターゲットで構成されています。
【日本企業のSDGs取り組み事例】https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/org1.html
※外務省発表
3つのメリット
この目標を達成するために、企業にとっては当然コストもかかるわけですが、なぜSDGsに取り組む企業は増えているのでしょうか。
メリットとしては大きく3つがあるといわれています。
新しいビジネスチャンスにつながる
SDGsへ取り組むことで、新規市場開拓や、他業種との事業機会をもてるといった新しいビジネスチャンスにつながります。
社会貢献が利益につながる可能性も高く、SDGsに関連する市場は今後も拡大方向にあるようです。
ブランディングの向上
SDGsに取り組む企業ということで、社会に対し責任を果たす企業として良いイメージを与えることができ、企業ブランディングにも大きな効果があります。
既存事業の後押しになるだけではなく、高い企業イメージや企業姿勢が少子化の中優秀な人材を集めることができ、採用活動においても大きなメリットがあるようです。
資金調達の有利性
2006年、金融業界向けに投資をする際、その会社の財務情報だけを見るのではなく、環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視すべきだという提言が国連によってされました。
日本でも、2010年世界最大級の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がPRIに署名。日本企業も投資をする際にその財務状況だけでなく、非財務状況の開示を求められるようになりました。
実際に、SDGsに取り組む企業ほど金融機関の融資姿勢が積極的な状況になっているようです。
まとめ
世界の2019年度SDGs達成度ランキングで日本は15位。まだまだ日本国内では十分にSDGsへの重要性が理解されていない感がありますが、今後SDGsがますます重要視される可能性は高いと思われます。
まずは現状の事業展開の中で、SDGsの掲げた目標に対し取り組めているものは何なのかを把握し、更に中・長期的な計画の中でSDGsへの取り引みを自社のHPをはじめ様々なメディアやツールで広告ではなく広報していく時代になってきたようです。