国内ユーザー数約2,600万人を保有し、SNSの広告媒体の中でも人気なFacebook広告。今まで広告利用したことない方は勿論、利用したことのある方も、Facebook広告でどんなターゲット設定が出来るのかまだまだ知らない事が多いのではないでしょうか。
Facebook広告には、実は、ユーザーの入力情報を活かして、様々な配信セグメントをすることが可能な媒体です。
今回は、そんなFacebook広告のセグメントの中でも、BtoBに活かせる配信セグメント機能を紹介します。※2021年8月時点
Index
伝えたい業界へPR!業界別配信設定について
Facebook広告では、ビジネスアカウントや、個人のアカウントで自分の職業の業界を入力しているアカウントにターゲット設定をして広告を配信出来ます。
Facebook広告 設定可能な業界リスト
業界 | 例 |
---|---|
IT・技術 | IT技術者、ウェブ開発者、ITコンサルタントなど |
アート、芸能 | 写真家、アーティスト、俳優、歌手、ミュージシャンなど |
コンピューター・数学 | コンピューター科学者、アナリスト、数学者など |
ビジネス・ファイナンス | 税理士、経理部長、監査、営業、ファイナンシャルアドバイザー、最高財務責任者、ディーラー、代理人など |
ヘルスケア・医療 | 医師、歯科医、心臓専門医など |
マネジメント | マネージャー、管理者、役員、社長、会長など |
交通・輸送 | ドライバー、オペレーター、船長、フライトアテンダント、パイロットなど |
保安サービス | セキュリティガード、巡査部長、救急救命士、警察官、消防士など |
司法サービス | 弁護士、企業弁護士、パラリーガルなど |
営業 | 店員、小売マネージャー、不動産仲介業者、コンサルタント、カスタマーサービス、キャッシャーなど |
地域福祉・社会福祉 | ソーシャルワーカー、カウンセラー、政治家など |
建築・工学 | ソフトウェアエンジニア、技術者、電気技師、機械工など |
建設 | 点検技術者、電気技師など |
教育・図書館 | 教育者、指導者、教授、講師、研究助手、家庭教師、司書など |
清掃・メンテナンス | 用務員、ハウスキーパー、庭師など |
生命科学、物理科学、社会科学 | 教授、化学者、精神科医、地質学者など |
管理 | 秘書、管理スタッフ、業務マネージャー、事務員、不動産探し、パーソナルアシスタントなど |
製造 | 鍛冶屋・木材伐採など |
その他 | 公務員 、設備・修理、農業・漁業・林業、退役軍人(米のみ)、自衛隊・軍関係者、食品・レストランなど |
また、個人ではなく、ビジネスページの管理者に向けて発信する場合は下記のセグメントが可能です。
Facebook広告 業界ページも設定可能
- ビジネスページ管理者
- 健康・美容関連ページ管理者
- 小売関連ページ管理者
- 旅行・観光関連ページ管理者
- 食品・レストラン関連ページ管理者
企業のオーナーに配信!?特定の役職に向けた設定も
業界セグメントの中に、「マネジメント」という設定はありましたが、区分が比較的広義的なため、特定の役職者へ配信する場合は次のようなセグメントも可能です。
- 中小企業の代表者、または中小企業のビジネスページ保有者に対して、「中小企業のオーナー」というセグメントカテゴリを利用して配信。
- ユーザーがプロフィール欄に入力している役職名を管理画面で検索し、ヒットすればその役職名を入力しているユーザーに対して広告を配信。
(例えば、「代表取締役」や「部長」など、Facebookの個人のプロフィール設定欄に役職を入力しているユーザーに対して配信します。この機能なら、ピンポイントで特定の役職への配信を狙う事も可能ですが、珍しい役職名の場合は配信ボリュームが伸びない、決め打ちすぎて1回あたりの配信単価が高くなるといったデメリットが生じる可能性がございます。)
興味からつなげるビジネス相手へのPR
ここまで読んで、「ビジネス情報をプロフィールに設定しているユーザーへは効果的に配信できるとして、設定していないユーザーに対しては上手くアプローチできないのか?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
そんな、職業に関するプロフィール設定を具体的にしていない、けれど配信したい業界に属している(かもしれない)ユーザーにも広告を表示する方法があります。
Facebookでは、特定の情報ページについて「いいね!」したユーザーへ広告表示することが可能です。
直接プロフィールに業界入力をしていないユーザーも、下記のページにいいね!している場合広告を見せられるので、関心があるところから紐解いて、
「その業界知識を得たいと思っている人」と仮定して狙いを定めることが出来るのです。
Facebook広告 特定の情報ページについて「いいね!」したユーザー も設定可能
- ビジネス
- オンライン※1
- エンジニアリング
- デザイン※2
- パーソナルファイナンス※3
- マネジメント
- マーケティング
- 不動産
- 中小ビジネス
- 医療
- 営業
- 小売業
- 広告
- 建築・建設
- 看護・介護
- 科学
- 経済
- 航空
- 起業
- 農業
- 銀行サービス※4
- 高等教育
※1:WEB開発/WEBデザイン/SNSマーケティングなど
※2:インテリアデザイン、ファッションデザイン、グラフィックデザイン
※3:クレジットカード/保険/投資/担保付融資
※4:オンラインバンキング/リテールバンキング/投資銀行
終わりに
様々なセグメント設定が出来るFacebook広告の機能のうち、今回はBtoB向けの情報を紹介しました。
様々なターゲット設定が利用出来る背景を知って、「プロフィールがこんな形で広告活用されているのか…。」と驚いた方もいるのではないでしょうか。
けれど、視点を変えると、プロフィールを細やかに設定できる機能によって、情報を発信する側は予め関心がある方に情報を届けられ、受け取る側は興味・関心がある情報を効率良く得られるので、発信者、受信者双方にとってプロフィール機能が紐づくメリットは実は大きいかもしれませんね。
Facebook広告をやってみたい!と興味を持った方は、機能に対して専門知識のある運用者に相談しながら是非企業の戦略に活かしてみてください。