広告業界にいるとよく聞いている ピンタレスト: Pinterest 。広告業界ではクリエイティブの参考やWEBサイトのつくりなど気になったものをコルクボードにピンをするかのようにコレクションして参考にしてます。

他にも、子供の〇歳の誕生日のイベントは?や服装の合わせ方、不動産の間取り、ハンドメイド作品の参考、DIYのアイディアなどなど様々な場面で参考なります。2022年6月に広告解禁したピンタレスト: Pinterestについて解説していきます。

まずはピンタレスト: Pinterestって何?

ピンタレスト: Pinterest とは

Pinterest(ピンタレスト)とは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置くPinterest, Inc.(ピンタレスト社)が運営・管理する写真共有サービス。アプリやウェブサイト方式によって提供され、ピンボード風の画面構成となっている。ユーザーはイベント・関心事・趣味などテーマ別の画像コレクションを作成・管理することができ、また他のユーザーが作成したピンボードを閲覧して自身のコレクションに加えたり、「好み」の写真として画像を「リピン」することもできるという特徴がある。

ウィキペディア参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/Pinterest

ピンタレストJAPANは「ビジュアルディスカバリーエンジン」というコンセプトを掲げております。
前述しておりますが、レシピやインテリア、ファッションなど、暮らしを彩るアイデアを探索するツールです。

Pinterestの メディアの立ち位置

メディアとしてはFacebookが過去を投稿するメディア。Twitterは今を投稿するメディアと定義すると Pinterestは未来を投稿するメディアとして定義できます。「リフォームや間取りはこんな感じがいいかなぁ?」「子供の誕生日はこの料理を作ろう!」「次回作の絵柄の構図はこれがいいかなぁ?」と自分の興味関心事に合う画像を検索しコレクションすることで、未来を具体的にイメージすることができます。

写真や動画を軸にしたInstagramとの違いは、Instagramでは自分で撮影、加工した写真を投稿するのがメインですが、Pinterestはインターネット上の画像やピンタレスト内で見つけた画像をピンしてコレクションするのがメインです。作品や自分の生活を公開して承認欲求を満たすメディアというよりは、ほかの人が作り上げた世界観やブランド能動的に集めていくことが主体のメディアです。その作り上げられた世界観をさらに周囲の人に知ってもらうサービスになっています。

Pinterestのオーディエンス情報

毎月4億3,300万人のユーザーがPinterestで、新しいアイデアや次に購入したい物を見つけています。また、ピンタレストのユーザーは97%の人は検索のうち、ブランドが指定されずに検索されているデータに及びます。つまり、 Pinterestでは、新しいアイデア探しに積極的なユーザーで、様々なブランドの情報を求めています。

Pinterestでは何が検索されている?

Pinterest 内部調査データ(日本、2020 年 11 月 – 2021年 10 月)によるとユーザー1人あたり平均8.2種類のトピックカテゴリを検索しているそうで、主な分野は下記になります。

フード・ドリンク450万人
エレクトロニクス470万人
ビューティー520万人
ファッション610万人
インテリア690万人
旅行300万人
エンターテイメント650万人
スポーツ250万人
出典:Pinterest 内部調査データ、日本、2020 年 11 月 – 2021年 10 月

思っていた以上に使用範囲が広いことがわかります。

Pinterestの広告について

2022年6月に日本エリアで広告を解禁したPinterestの広告媒体について解説していきます。

Pinterestの広告媒体としての強みは?

前述しておりますが、非ブランド指名検索率97%になります。つまり、商品名などを検索するのではなく、何をしたいかをっ検索するため、決断前のオーディエンスにリーチが可能になります。さらに、購入前にインスピレーションを得るためにPinterestを利用したことがあるユーザー数は89%になります。そして、Pinterestで見たコンテンツをもとに購入したユーザー数は83%(参照: GfK, US, Pinterest Path to Purchase Study among Weekly Pinners who use Pinterest in the Category, Nov 2018)になるとなっております。

Pinterestの広告媒体-主な広告手法について

課金方法はバナーに関してはCPC課金とCPM課金の2種類と動画に関してはCPM課金とCPV課金となります。加えて入札はAutomatic Bid(自動入札)が最も効率的により多くの入札機会とコンバージョンを獲得することができると推奨されています。

Pinterestの広告媒体-主なセグメントについて

セグメント項目としては

  • 年齢(18-24 |25-34|35-44|45-49|50-54|55-64|65+)
  • 性別(女性|男性|どちらでもない)
  • デバイス(Android SP|Androidタブレット|iPad |iPhone|Web|モバイルWeb)
  • エリア(都道府県単位まで可能※郵便指定も可能ではありますが、現状は機能停止しているようです。)
  • 興味関心(インタレストカテゴリ|キーワード指定)
  • プレースメント(閲覧|検索)
  • オーディエンス(リターゲティング・ユーザーリスト等)

年齢や性別に関しては他の媒体と同じです。エリアに関しはまだまだ不安定なところがあるようで、利用できるときとできないときがでてくるようです。

ピンタレストの広告で一番特徴的なものが、インタレストカテゴリです。大中小の3つのカテゴリがあり、細かく設定が可能になります。

Pinterestの広告媒体-主な広告フォーマットについて

主なフォーマットは下記になります。

名称概要アスペクト比ファイルタイプ
スタンダード縦長または正方形のフォーマットのシンプルな画像で、商品とコンテンツになります。2:3
(1000 x 1500px)
PNG または JPEG
カルーセル多数の商品の特徴を説明する、ピンで複数のアイテムを紹介して追加購入を促す、多様な画像を使ったブランドストーリーでブランド認知度を向上するのに効果的です。
カルーセルにはカードを 5 枚まで使用できます。
1:1 または 2:3PNG または JPEG
動画ビジュアルや音声、動きでユーザーになります。6~15 秒mp4、.mov、.m4v

他にもコレクション、アイデアピンとありますが、主な仕様が3つです。さらに、スタンダードと動画について詳しく説明します。

スタンダード

ユーザーのフィードで目立つよう、縦長で画質の良い画像をを推奨しています。さらに、推奨のアスペクト比は 2:3 です(例:1000px × 1500px)。その他の比率では入稿はできますが、ピンの一部しか表示されなかったり、パフォーマンスに影響する可能性があります。

動画

他の動画広告同様で、最初の数秒間にインパクトのある内容を用いることで、ユーザーをコンテンツに引き込むことができます。さらに明確で簡潔にアイデアを伝えることが、動画作成のポイントです。オーガニック動画の長さは 15 秒〜1 分をおすすめします。動画アドの長さは 6~15 秒が効果的です。

まとめ

まだまだ、広告がスタートして間がない媒体になります。参入している会社も少ないため、CPCは20円から50円ぐらいで運用ができております。CPMも低く、効率が良い可能性が高い媒体です。ただ、審査自体も厳しく、コンプレックス商材は商材NGになります。また、審査もアメリカで審査を行った後、日本のチームでも審査すると言うスキームになるため、出稿までに少し時間がかかる傾向もあります。余裕を持って発注いただければと思います。