週末にスノーボードに行こうと思い立ち、超大手のサイトで予約をしました。最終的には予約しましたが、WEB予約利用が多い私でさえ、離脱しそうになりました(友人がそのサービスで予約していなかったら、100%離脱していたと思います…)。大手だからこそ、店頭やシステムの関係で改修しにくいとは理解できますが、ユーザー目線で言うと「予約をさせたくないのか?」と思うレベル。そのような入力フォームではせっかく集客してきたユーザーをみすみす逃がしています。

サイトにもよりますがEFO対策を行うことによってCVR(予約率や購入率、問い合わせ率)が劇的に改善したという実績も多くなっています。ここでは、EFO対策の基本についてまとめたいと思います。

そもそもEFO対策って?

EFOとは?

EFOとは”Entry Form Optimization”の略でエントリーフォーム最適化という意味です。簡単に言うと入力フォームをユーザーが使いやすいように最適化することです。
ここでいう入力フォームとは

  • サービス申込み(商品購入など)
  • 会員登録
  • お問い合わせ
  • 資料ダウンロード

など行う際に個人情報などを入力するシステムになります。
入力フォームに記入する作業はかなり億劫になりやすく、離脱の原因になってしまいます。ただ一般的な離脱と違い、サービスや商品に興味をもったユーザーが離脱するという点でかなりもったいないです。

EFOの効果イメージは

EFO対策の重要性

例えば、EFO対策を行った場合に実績として、 離脱率が20%改善するケースも多くあり 、中には効率が倍以上良くなるケースもあります。20%効率が改善した場合、上記のように仮定すると実数で10人増えることになります。そのため、同じ広告を実施した場合でもCVRが0.1%あがります。

業界別EFOの効率について
業界別EFOの効率例

最新のEC系のカートシステムではほかの業界と比較しても、EFO対策もかなりできている状況ですが、それでも1.3倍も兵s金でよくなっている状況です。

EFO対策の3つの基本

EFO対策の基本は大きく分けると3つです。

  • ユーザーの手間を減らす
  • ユーザーが入力を開始しやすくする
  • ユーザーのストレスをなくす

さらに詳細にすると・・・

ユーザーの手間を減らす

①入力項目を最低限にする。

数多くの項目を入力することは心理的にもハードルとなります。また、単純な入力項目だけでなく、選択肢の数も最低限にすることも重要になってきます。

②住所入力アシストを行う。

住所の入力は面倒なところです。郵便番号などを入力することで住所が自動入力されるようにすることが重要になります。また、離脱率には関係ないですが、BtoCのクライアントであれば企業オフィスへの配送をNGにする施策として企業用の建物に使用される特殊な郵便番号を拒否するなどもできたりします。

③クッキーに情報を記憶させておく。

ページを離脱した時に今まで入力していた内容を記憶させておくことで、再入力の手間を省くこともできます。

④ID連携ボタンを付ける。

最近では、アマゾンのID連携や楽天のID連携、Yahoo!のID連携など様々なボタンが出てきており、利用頻度が上がっているというデータもあります。連携ボタンはオプションの場合が多いですが、導入を検討しても良いと思ます。

ユーザーが入力をしやすくする

「入力をしやすくする」とは入力時に混乱や考えさせることを少なくするという意味です。

⑤順序を想定する。 

入力フォームの一番最初の項目は名前をおススメします。入力しやすい内容のトップは”名前”です。 フォームに対しての考え方によってはメールアドレスが入力ハードルが高いのでメールアドレスを一番最初に持ってくるというものありますが、入力開始しやすいという点では”名前”を最初に持ってくる方が効率が上がりやすいです。

⑥入力例を表示する。

入力内容や例を入力項目内に表示することが重要です。名前と聞いた際、苗字なのか名前なのかを一瞬考えます。その一瞬をなくすために、例を載せることが重要です。

⑦スマホの場合、枠を大きくする。

入力する場所を出来るだけ大きくすることで、クリックしやすくなり、入力がしやすくなります。

ユーザーのストレスをなくす

⑧エラーを少なくする。 

  • 半角、全角入力をどちらでも良いようにする。
  • 電話番号の ”-”ハイフンを入れてもいれなくても良い

など間違った内容ではないが、フォームの仕様によって、エラーになるものを少なくすることが重要です。

⑨リアルタイムでエラーの表示をする。

誤入力になる場合は、問い合わせや確認ボタンを押したときに表示されるのではなく、入力終了と同時にアラートをかけることが重要です。

⑩必須項目を分かりやすくする。

など基本は使いやすくするという点です。

まとめ

いい商品やサービスで、しかも広告やPRなどで多くの集客が出来ているが効率があまり良くない場合、原因はフォームが使いづらいことによる離脱にあります。その離脱はサービスを受けたいと思っている人を逃しているので、対策が必要です。

今回ご紹介した10選は基本中の基本です。LP一体型のフォームの場合やスマホ対応のフォーム、さらに、トレンドなど基本以外の内容でも、様々な要因があります。また、レンタルカートのシステムでフォームを修正できないと思っている方も多くいらっしゃいますが、そのようなパッケージのシステムでも修正が可能なものあったりします。

一度ご相談頂ければと思っております。

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