新聞、雑誌、カタログ、DM、フリーペーパー、チラシなど。
紙媒体は直接手に取って見ることができ、保存性が高く、処分するまで何度も訴求できるチャンスがあります。しかし、読みにくかったり目に留まらなかったりするものでは意味がありません。
紙媒体の見やすい・読みやすいデザインの基本をおさらいしてみましょう。

レイアウト

レイアウトで気をつけることは、視線の流れです。Z型に視線が進むようにレイアウトします。これはヒトの視線の動かし方として自然なものといわれており、情報をスムーズに理解しやすくなります。
視線を誘導するために、各コピーと図版、オファー(CTA)をメリハリつけながら配置していきましょう。縦書きの場合はN型の流れになります。

色使い

目立たせたい部分にはビビッドな色を使うことが多いと思いますが、色を使いすぎると結局どこを見ていいか分からなくなり、混乱の元となってしまいます。

キーカラー1色、サブカラー1〜数色設定してまとまりのある読みやすいデザインを目指しましょう。
色の選び方については色相環を用いた配色方法がよく知られています。また、目指すイメージやジャンルごとに配色が豊富に掲載された配色見本書籍を参考にするのも良いでしょう。

また、高齢者の多くは加齢により色の見え方が変化することいわれています。ターゲット層によってはユニバーサルデザイン(https://daiichi-ag.co.jp/content/?p=1969)に配慮し、赤色などの暖色をメインに使わない、薄い色や近似色を使わないといった対応も必要になります。

フォントについて

フォントのサイズは、目立たせたい順(キャッチコピー→リードコピー→ボディーコピー)に設定します。これは、【1.レイアウト】で説明したように、視線をうまく誘導するためです。
キャッチコピーとリードコピーを拾い読みすればどんな内容なのか分かるようにしておくことが必要です。
ボディーコピーのサイズは媒体にもよりますが、新聞や文庫本の文字サイズ9〜10.5pt程度を基準にしてみるのも良いでしょう。

フォントの種類は大まかに2つ、ゴシックと明朝があります。ゴシックは視認性に優れているのでキャッチコピーやリードコピーに、明朝は可読性に優れているのでボディーコピーに向いているといえますが、決まりはありません。
フォントの種類によって読者に与える印象は大きく異なりますので、目指す方向性によって選びましょう。

まとめ

素晴らしい商品があり、優れたコピー・写真を用意していても伝え方が悪ければ意味がありません。デザインは情報を整理・伝達します。 デザインの力で、より効果的な紙媒体の広告を創りましょう。

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